町子(まちこ)と別れた後、時子(ときこ)は寄り道せずまっすぐ自宅に帰りついた。 いろいろなことがあったので、とても疲れている。 土手でたて続けに怖い目に遭った。 お昼ご飯を食べたところまではよかったのに…と時子は思い返していた。 気まぐれに川沿…
「おはん、のどぐろ買ってきてんか」 こちらを見もしないで依頼してくる。 なんと横着なのだろう。 人のことをおはん呼ばわりするのも気に食わない。 だいたいが、赤の他人なのだ。 今はたまたま同じ部屋への潜伏を余儀なくされているだけで。 「のどぐろっ…
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