2018-11-01から1日間の記事一覧

『祝祭の後日』

ミコは思案した。 他人様の目のある場所では恥ずかしい。 草木も眠る丑三つ時はいかがであろう。 使い古しのシーツに目穴を開けて頭から被り、一体の異様な者になった。 そんなミコが家を出た。 丑三つ時だ。 道沿いに街灯もほとんどない、貧しい町である。 …