読書日記

『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』下川裕治

香港をどう旅するか、その参考になると思って読みました。 週末香港 マカオでちょっとエキゾチック (朝日文庫) 下川裕治氏の『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』。 旅行作家、下川氏が香港とマカオの旅を語ります。 私、これまでも、下川氏の著作を…

『拳児』松田隆智、藤原芳秀

香港に旅行に行きたいわけなんですよ。 私のこれまでの人生で、各種ゲームとか『深夜特急』のようなエッセイなどで香港について知りまして。 興味を高めてきた経緯があるのですね。 でも最近思い出したんです。 香港だけでなく、中国とか台湾とか中国語圏の…

『香港路面電車の旅 トラムには香港のすべてがみえる窓がある』永田幸子

路面電車のある街って、いいですよね。 私は今まで大阪、富山、長崎、鹿児島で路面電車を見てますが、どの町並みも素敵でした。 香港にも、路面電車があるんです。 香港路面電車の旅―トラムには香港のすべてがみえる窓がある 永田幸子氏撮影、小柳淳氏文、『…

『世界屠畜紀行』内澤洵子

お肉を得るために、牛、豚、鶏などの家畜をさばく現場。 屠畜場(とちくば)。 お肉を食べることで、人は元気をもらえます。 かくいう私もお肉大好きな人間の一人で、何かと機会があれば各種のお肉をむさぼっているわけです。 牛丼、豚丼、ハンバーガー、鶏…

『ぼくとフリオと校庭で』諸星大二郎

TPOなんて言葉がありますが、時と場合と気分によって読む本の選択も熟慮すべきなんですよね。 ぼくとフリオと校庭で (双葉文庫―名作シリーズ (も-09-01)) 諸星大二郎先生の短編漫画集、『ぼくとフリオと校庭で』。 これを読みました。 最近の私のブログ記事…

『韓国の軍隊 徴兵制は社会に何をもたらしているか』尹 載善

韓国を知るうえで、避けて通れない話だと思って読んだのです。 韓国の軍隊―徴兵制は社会に何をもたらしているか (中公新書) 尹 載善氏の著作、『韓国の軍隊 徴兵制は社会に何をもたらしているか』です。 韓国の徴兵制について。 各種データと兵役経験者たち…

『小説の読み書き』佐藤正午

私は、小説を人一倍読んでいるつもりです。 そんな私にしても、作家が小説の中で何を語っているのか、その真意を読み取るのは簡単ではないのです。 小説の読み書き (岩波新書) 『小説の読み書き』、作家の佐藤正午氏の著作です。 佐藤氏は各章ごとに一冊、川…

『「ライフワーク」で豊かに生きる 幸せな小金持ち的”天職”の見つけ方』本田健

今いろいろ悩んでいるんです。 で、今の自分にちょうどいい本が本棚の奥にあったな…と、急に思い出したんですね。 何年も前に読んでしまった本のことを急に思い出したなんて。 これも、何かの啓示なのかもしれません。 「ライフワーク」で豊かに生きる (サン…

『あやしい探検隊 済州島乱入』椎名誠

「あやしい探検隊」シリーズの本を初めて読みました。 あやしい探検隊 済州島乱入 (単行本) 『あやしい探検隊 済州島乱入』。 作家の椎名誠氏による旅エッセイです。 椎名氏が隊長を務める探検隊の面々が、韓国の済州島を「タンケン」した記録なのですね。 …

『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』チェ・ゲバラ

旅することを「現実逃避」とするむきが世の中にはあるようですね。 旅好きの私としては、反論したいところなんですね。 ただ残念ながら、私は旅した結果として厳しい現実と向き合う強さを得た経験とか。 そういうのがありません。 でも、世の中の旅人たちに…

『小心者的幸福論』雨宮処凜

毎日つらいです。 この四月から新しい雇われ仕事に行っているんですが、つらいです。 フルタイムなうえに、残業も多い仕事場でして。 仕事内容自体も、職に困っていたので選ばずに来ましたが、慣れません。 さらに言うと、職場の先輩方と上手くコミュニケー…

『図説 地図とあらすじでわかる! 風土記』坂本勝

古代の日本の姿に興味があるんです、私は。 今の日本とは風景もかなり違っただろうなと想像すると、いろいろ楽しいわけなんですね。 図説 地図とあらすじでわかる! 風土記 (青春新書インテリジェンス) こんな本を読みました。 『図説 地図とあらすじでわかる…

『日本神話入門 『古事記』をよむ』阪下圭八

私、古墳が好きなんですね。 というのも私が住んでいる大阪府内にはですね。 「古市・百舌鳥古墳群」という広大な古墳エリアがありまして。 そのエリア内には古代の、天皇の古墳が結構あるのですね。 そうした天皇陵を巡って、歩くうちに。 古墳に埋葬されて…

『長崎奉行のお献立 南蛮食べもの百科』江後迪子

長崎って異国情緒があって、面白い土地ですよね。 長崎奉行のお献立―南蛮食べもの百科 江後迪子氏の『長崎奉行のお献立 南蛮食べもの百科』です。 江戸時代、長崎は日本唯一の外国貿易港がある土地でした。 中国、オランダと公式に貿易をしていたのです。 長…

『ホームレス農園 命をつなぐ「農」をつくる!若き女性企業家の挑戦』小島希世子

私、農園でアルバイトしたことがあるんです。 ある種の流れ作業でした。 コツがわかれば作業自体は難しくはありません。 ただ量をこなさないといけなくて、長時間、無理な体勢でいないといけないんですね。 休憩時間も短くて、せわしない。 それで肉体的には…

『歴代征夷大将軍総覧』榎本秋

皆様は「征夷大将軍」って聞くと、どの人を思い浮かべますか。 鎌倉幕府を開いた源頼朝ですか。 室町幕府を開いた足利尊氏ですか。 それとも江戸幕府を開いた徳川家康ですか? 歴代征夷大将軍総覧 (幻冬舎新書) 榎本秋氏の著作、『歴代征夷大将軍総覧』です…

『そして、僕はOEDを読んだ』アモン・シェイ

私、以前に「広辞苑を最初から最後まで読んでみよう」と思ったことがあるんですね。 広辞苑って結構面白い言葉がいろいろ載ってますからね。 それで読み始めたんですが、10ページと続きませんでしたね。 ところが世の中には辞書の通読を、もっと激しい難易度…

『田んぼが電池になる! 小学生にもわかるハシモト教授のエネルギー講義』橋本和仁

石油、原子力等を用いた既存のエネルギーで私たちの生活は成り立ってます。 それらを利用することの利点は大きかったのですが、昨今その負の面も目立つようになってきました。 となるとそろそろ、新たな次世代エネルギーが見つからないのかどうか。 気になり…

『恐山 死者のいる場所』南直哉

日本の霊場、恐山。 いったいどんなところなのでしょう。 恐山: 死者のいる場所 (新潮新書) 『恐山 死者のいる場所』、南直哉氏の著作です。 筆者は曹洞宗の大本山、永平寺で長らく修行された後、恐山を管轄する曹洞宗の寺院に勤めておられます。 本書は著者…

『龍の棲む日本』黒田日出男

「日本は私が思っていたような国ではなかった!」という驚きを体験するするためにですね。 日夜、本を読んでいるわけなのです。 龍の棲む日本 (岩波新書) 黒田日出男氏の『龍の棲む日本』です。 現代に生きる私が「日本の国土」と聞いて連想するのは、日本地…

『なにもない旅 なにもしない旅』雨宮処凛

「自分探しの旅」なんて言葉があります。 確かに、旅すると頭の中が自分自分の自意識でいっぱいになるんですよね。 なにもない旅 なにもしない旅 (知恵の森文庫) 雨宮処凛氏の紀行文、『なにもない旅 なにもしない旅』です。 この本は、私が今までに読んだ旅…

『オリオン座はすでに消えている?』縣秀彦

観測できる星の姿って、今現在の星の姿とは時間差があるんですね。 オリオン座はすでに消えている? (小学館101新書) 縣秀彦氏の著作『オリオン座はすでに消えている?』を読みました。 冬の空で見られるオリオン座。 皆様ご存知ですよね? ギリシャ神話に出…

『ホーダー 捨てられない・片づけられない病』ランディ・O・フロスト、ゲイル・スティケティー

時折テレビ等で「ゴミ屋敷」だ、「猫屋敷」だ、と何かを異様に溜め込んでしまう人たちが報道されますよね。 だいたいにおいて「困った人たち」という視線で報道がなされますよね。 周囲の人は迷惑するので、無理もないのですけれども。 でも何となく、彼らの…

『英語にあきたら多言語を! ポリグロットの真実』トニー・ラズロ

広い世の中にはポリグロット(多言語話者)という人たちがいるんですね。 どういう人たちなのか、ざっくり言ってしまえば、いくつもの言語を使いこなせる人たちなわけです。 そんなポリグロットがどんな日常生活を送っているのか、気になりますよね。 英語に…

『東洋天文学史』中村士

韓国の慶州に旅した際に「東洋最古の天文台というものを見ましてですね。 それ以来、アジアの宇宙観について関心が尽きないのですよ。 東洋天文学史 (サイエンス・パレット) 中村士氏の『東洋天文学史』です。 東洋、加えて日本での天文学の歴史について述べ…

『イタリア「ケルト」紀行 キサルピナを歩く』武部好伸

どの国にも、古代の異民族の記憶が残っているものです。 イタリア「ケルト」紀行 『イタリア「ケルト」紀行 キサルピナを歩く』、武部好伸氏の著作です。 ケルト人の痕跡を求めてヨーロッパを巡っておられる著者が、北イタリアを旅したエッセイです。 私の印…

『日本の深層文化』森浩一

パン食をとることが増えてお米を食べる回数も減りました。 でも依然として、日本人の食卓を代表する主食として思い浮かぶのはお米です。 この主食としてのお米も、昔はそうではなかったのですね。 日本の深層文化 (ちくま新書) 数年前に逝去されました、森浩…

『戦国関東の覇権戦争 北条氏VS関東管領・上杉氏55年の戦い』黒田基樹

最近私の中で、関東の戦国大名、北条氏への関心が深まっておりまして。 北条氏、渋いですよね。 で、そう言えば北条氏関連の新書を持ってたな~と思って本棚を整理してみたんですね。 戦国関東の覇権戦争 (歴史新書y) 黒田基樹氏の著作『戦国関東の覇権戦争…

『Dave Barry Does Japan』Dave Barry

日本は外国人からどう見られているのか? 気にする人は多いみたいです。 ただどう見られているのかを知ったところで、その結果を活かすも殺すも日本人次第ですよね。 Dave Barry Does Japan コラムニスト、Dave Barryによる日本滞在記、『Dave Barry Does Ja…

『大人の探検 古墳』大塚初重

最近古墳巡りに目覚めてからというもの、何度となく読んでいます。 大人の探検 古墳 『大人の探検 古墳』。 大塚初重氏による監修です。 古墳発掘の第一人者である大塚氏と、当編集者の男性が、二人で関東、近畿、中国、九州の古墳を巡ります。 イラストが多…