旅人に御利益の聖域、方違神社
皆様こんにちは。
お元気ですか?
ここしばらく小説ばかり書いていました、金比羅系です。
今日は、お正月を前にして神社にお参りに行ってきましたよ。
目的地は、大阪府は堺市にあります、「方違神社(ほうちがいじんじゃ)」です。
「方災除け」といいまして、縁起の悪い方角に行くことで生じる災難を退けるご利益のある神社なんですね。
さっそく行ってみましょう。
こんな風景の、緩い坂道を歩いていきます。
この道、「長尾街道」という昔からあった街道なんだそうですよ。
丘の上の方違神社に着きましたぞ。
昔、今の大阪府がある場所には摂津の国、和泉の国、河内の国と三つの国があったのです。
この方違神社はちょうどその三国の境に位置していました。
それで、「方位が無い」聖域に存在するというわけで、方災除けの信仰対象になったのですね。
手水の横に渋い井戸が。
三国の境にある丘なので、周辺を「三国山」とか「三国丘」とか称したそうです。
今でも近隣には、南海電鉄とJRが連絡する「三国ヶ丘駅」がありまして、かつての地名の名残りを感じられます。
陰陽道などで言う「悪い方角」に出かけなければならないとき。
昔の人はいったん別の場所に行ってから改めて目的地に向かいました。
そうすることで、悪い方角に進むことを避けました。
方違神社は方角の無い聖域なのです。
ここにお参りすることで、そうした手間のかかる方災除けの手順を簡略化できたのでしょう。
長尾街道沿いにあって熊野詣の中継地点でもあったので、旅人からの信仰も厚かったそうです。
私も旅人のはしくれなので、ご利益があると嬉しいですね。
方違神社の裏手には、反正天皇陵古墳が見えますぞ。
堺市には古墳が多いですね、やっぱり。
前方後円墳の「方」側に廻りました。
反正天皇も、方違神社の御祭神の一柱としてお祀りされています。
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