『大人の探検 古墳』大塚初重
最近古墳巡りに目覚めてからというもの、何度となく読んでいます。
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『大人の探検 古墳』。
大塚初重氏による監修です。
古墳発掘の第一人者である大塚氏と、当編集者の男性が、二人で関東、近畿、中国、九州の古墳を巡ります。
イラストが多く、大塚氏と編集者の雑談形式で進む古墳案内で、とても読みやすいです。
また紹介される古墳の多くは大塚氏が実際に発掘に関わっていたり、また発掘の当事者と知り合いだったり。
逸話が豊富です。
古墳の場所、発掘された副葬品の状況とさらに古墳築造当時の社会状況から、埋葬されている被葬者を推測するというお話もありました。
副葬品がどこの産品かで、様々なことが特定できるのですね。
例えば群馬県にある古墳からは、中国大陸でつくられた副葬品が見つかっています。
古代の関東にいた有力者が、大陸と交流していた、もしくは実際に大陸か朝鮮半島にまで出向いていた可能性もあるのだとか。
古墳から、古代の日本が想像以上に国際的な社会だったこともわかるわけですね。
日本と大陸、また朝鮮半島の交流の歴史に関心が強い私にとっても、魅力的な記述が多々ありました。
今は住んでいる大阪を中心に古墳巡りをしていますが、将来は関東、九州にある豊富な古墳を見てまわりたいな、と妄想が膨らみます。
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