『英語にあきたら多言語を! ポリグロットの真実』トニー・ラズロ
広い世の中にはポリグロット(多言語話者)という人たちがいるんですね。
どういう人たちなのか、ざっくり言ってしまえば、いくつもの言語を使いこなせる人たちなわけです。
そんなポリグロットがどんな日常生活を送っているのか、気になりますよね。
今日の一冊、『英語にあきたら多言語を! ポリグロットの真実』。
トニー・ラズロ氏の著作です。
イラストはラズロ氏の奥様の小栗左多里氏が描かれています。
ハンガリー人の父とイタリア人の母との間に生まれ、アメリカで育ったラズロ氏。
多言語に通じる彼は、普段から多言語学習にどっぷりと漬かる、筋金入りのポリグロットなのです。
これはそんな著者が日頃の多言語学習生活を日本語でつづった作品です。
「何かしら外国語学習の秘訣を!」とあまりに貪欲に読みにかかると、若干物足りなく思われるかもしれません 。
もちろん外国語を学ぶヒントもそこかしこに示されてます。
ただどちらかと言えば、多言語を学ぶことによる利益ですとか学び方そのものよりも、多言語に触れる楽しみを伝える本だと思います。
ラズロ氏の文章を読んでいると、好奇心のおもむくままに、様々な言語を学んでみる楽しさが伝わってくるのですね。
私は多言語話者ではありませんが多言語学習者ではあるので、この本を読むたびに諸々の共感を持って楽しんでいます。
たとえその言語を流暢に話せるようになれなくても、外国語の学習は実り多いです。
これが学習生活そのものを楽しめるようになれば、最高ですね。
そうなれば、英語だけでなくいろいろな言語を味わってみたくなります。
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