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『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』下川裕治

香港をどう旅するか、その参考になると思って読みました。

週末香港 マカオでちょっとエキゾチック (朝日文庫)

下川裕治氏の『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』。

旅行作家、下川氏が香港とマカオの旅を語ります。

 

私、これまでも、下川氏の著作を何冊か読んでまして。

下川氏は世界中を旅しているのですがその方法はバックパッカー旅、貧乏旅行に徹しているのです。

安い交通手段、安い宿泊先、安い食事。

そして、味わいのある土地の見どころ。

彼の紀行本はそれらの点を抑えてあるので、似たスタイルの旅をしている私にも参考になります。

本作も自分の旅に役立つ情報と、あとは娯楽目的で読み始めたのですね。

下川氏の文章は落ち着いた筆致なのですがユーモアがあって、読みやすいのです。

両替所とゲストハウスが多数入居していて、インド人アフリカ人の住人が多い独特の建物、重慶マンション。

香港市民の独特の味覚を垣間見られる軽食堂、茶餐廳(チャーチャンテーン)。

斜面に立つ高層ビル群ぎりぎりまで接してそびえている、登山できる山。

あまりお金を使わなくても楽しめそうな場所が多くて、嬉しいですね。

香港のなんとも独特で、楽しそうな街の雰囲気が伝わってきます。

 

ただ今回は、香港がイギリスから返還された後の中国との関係についてなど。

娯楽目的で読むには気が重い話も多々ありました。

中国に対しての香港とマカオの立場の違いなど、観光者目線ではなかなか気付けない点も解説されています。

香港の政治的に厳しい現状も含めて、旅行者が知っておくべきことなのかもしれません。

街、国の成り立ちにどれだけ思いを馳せることができるか。

旅行者として、どんな視線を保つかで旅から得られるものの重さも変わってくるんですね。

お金がなければお金でしか買えない経験は買えませんが、知識があれば味わえる経験もあるのですね。

下川氏のエッセイも含め、旅の本を読むことにはそういう知識の恩恵があるのかも、と思います。

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