香港旅行二日目(3)。九龍寨城(がうろんせんつぁい)跡地訪問!いい感じの公園

マンゴーを食べた後、私には向かうべき目的地があったのです。

九龍寨城(がうろんせんつぁい)、日本では九龍城の名でお馴染みの場所。

皆様、ご存知ですか。

かつて、九龍半島の北部に、巨大な違法建築のビルがあったのです。

もともとは清朝の時代に砦がつくられた場所なのですね。

近代に入り、イギリスが香港を中国から租借した際に、九龍城の一帯だけは例外として清朝側の領土として残されました。

ただ、その後イギリス軍が清朝の役人を現地から追い払ったのですね。

しかしそれでも条約上、九龍寨城一帯をイギリスが自国の租借地にすることはできませんでした。

どの国のものでもなくなった土地に中国からの移民が流入し、スラム化していったのですね。

法律の及ばない土地なので、スラム化したビルに増築が繰り返され、巨大なひとかたまりのビルが出来上がったのです。

YouTubeに、その九龍寨城のありし日の姿を紹介している動画がありましたよ。 

ビルが、ひとつの街になっていたのですね。

この九龍寨城は人々の生活の場である一方、犯罪の温床にもなっていたそうで。

その状況を指して「魔窟」と称されていました。

独特の雰囲気から、日本でも小説、ゲーム作品の舞台になっています。

でも九龍寨城そのものは、1993年に取り壊されてしまったのですね。

その跡地が、今は公園になっているのです。

私、香港に行く機会があればその跡地を訪ねてみたいと思っていたのですよ。

で、今回がその機会なのですね。

 

最寄りのバス停に着きました。

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九龍寨城公園の付近には鉄道が通っていません。

バスに乗っていくのが確実です。

彌敦道(ネイサンロード)沿いにあるバス停で、1番、1A番、9番のバスに乗ると行くことができます。

私が降りたのは「富豪東方酒店」というバス停でした。

ここから少し歩いて、問題の公園に向かいますぞ。

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着きましたぞ。

いい感じの公園ですな。

近辺は新興住宅地のようなところです。

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まったりできそうな憩いの空間を通り抜けて…。

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もう日差しが強くて強くて、木陰が嬉しい。

それでも元気に遊ぶ子供たち。

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とうとう、九龍寨城の跡地にたどり着いたようですな。

渋い門構えですぞ。

さっそく進入するその前に…。

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自販機飲料を飲んでいきましょうぞ。

暑くて暑くて、のどかわいたし…。

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これ美味しいです、維他奶(Vitasoy)のパック入り豆乳ドリンク。

すっきりした甘さと大豆の風味が素晴らしい。

維他奶の自販機は香港のいたるところで見かけました。

オクトパスカードで支払いができるので、小銭がなくてもついつい買ってしまいます。

現地のスーパーでも、豆乳始め維他奶の各種飲料が売ってましたよ。

 

豆乳で一息ついたところで、とうとう九龍寨城跡地を見て参りますぞ。

f:id:kompirakei:20160614214528j:plain門をくぐってすぐ、ありし日の九龍寨城を再現した模型があります。

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跡地にはもう全然面影ないけど、こんなデカイ建物があったのね…。

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中庭もあったようですな。

現在は九龍寨城がすっかり解体されまして、いい感じの公園になってしまってます。

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中国式の庭園で、いい雰囲気。

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これは解体の際に発掘された、清朝時代の南門の遺構です。

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同様に発掘された石製の扁額であります。

貴重なものですが、展示のためにあえて野ざらしにしているのだそうです。

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いい雰囲気の公園内を散策していきます。

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新しそうな集合住宅でも、やっぱり洗濯物は窓から干してますね…。

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これ芭蕉って言うんでしょうか、バナナっぽい葉の植木が密生しております。

その先に、中国式の東屋が建ってます。

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池に面しているんですね。

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その東屋の中に、なんだか古そうな容器が。

説明文によると、中国の陝西省から香港特別行政区に贈られたものだそうで。

古代の儀式に使われていた容器で、国宝級の一品なんだそうですよ。

古代中国の伝説的な王、黄帝の姿をかたどったものですと。

レプリカと書いてないからには本物なのでしょうが…。

こんなところに置いておいて大丈夫なのか、と心配になりました。

私の気付かないところで、万全のセキュリティが敷かれていたものと思いたいです。

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いいところですよ。

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公園内の池に浮き輪まで用意してあるのは初めて見ました。

用心にし過ぎということはないんですよね。

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こういう門、日本でも黄檗宗のお寺なんかにありますよね。

日本で見るとインパクトありますが、本場では意外とあっさりしてます。

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自然がいっぱいで、落ち着きます。

敷地内に、九龍寨城の名残りはわずかですが。

慌しい香港観光の息抜きに来るのもいいところですよ。

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