香港旅行三日目(6)。ランタオ島で拝む大仏様。寶蓮寺(ポーリンジー)
大澳(ダイオー)で漁村の風情を満喫して、いい気分です。
後は、ランタオ島は大仏で有名なんですね。
その大仏だけ見て帰ろう、と貪欲な私は思ったんですね。
天壇大仏って言うそうなんですが。
大澳に来る途中で、バスの車窓から山の上に大仏の背中を見ました。
あれだったんですね。
これから、実物を拝みに行こうと思います。
大仏様のいらっしゃる寶蓮寺(ポーリンジー)というお寺に向かいますよ。
この寺方面に行くため、いったん梅窩(ムイオー)のバスターミナルに行きます。
懐かしの梅窩ですぞ。
梅窩に着きましたが、寶蓮寺行きのバスが出るまで、間がありました。
それまで、おやつを食べて時間をつぶすことにします。
間食が好きなのです。
香港島行きフェリーターミナルの入口にですね。
フィリピン人らしき男女が営業している、両替所兼キオスクのようなお店がありまして。
そのお店に、フィリピン製のお菓子類なんかが結構売ってまして。
私にとっては珍しいものですから、喜んで買いました。
Chippyです。
ガーリック&ビネガー味のコーンチップスなんですね。
このお菓子が、とても美味しかったわけなのです。
日本の同種のお菓子に比べると固めの食感で、噛み応えがあるんですね。
食べるとカリカリポリポリ、小気味のいい音が奥歯に響きます。
そして、ニンニクとお酢の味付けが絶妙!
日本で手に入るなら、毎日でも買ってしまいそうな美味しさでした。
飲み物はこれ。
デルモンテと上に書いてますが、これもフィリピン製でした。
私パイナップル味は苦手なんですが、これは甘さが際立っていて、美味しかったです。
南国の暑い夏には、甘さの強い飲料が度々欲しくなるんですね。
パイナップルも、暑いさなかで食べれば美味しさの真価が実感できるのかも。
お菓子を食べ終えて、かなり経ってからバスが来ました。
予定時刻から少し遅れていたので、他のバス待ち客たちが不安そうに待ってたんです。
その中に、地元民と思しき若い男性がいまして。
私が同じバスに乗る乗客で、なおかつ外国人ということに気付いたらしいんですね。
私の方に該当のバスの時刻表の場所を示してくれたり。
問題のバスが来たときに、手招きしてくれたり。
終始無言だったのですが、なんだか親切な若者でした。
私はあまり、旅先で現地の人と交わる旅をしていないので。
こういう降って湧いた出来事のひとつひとつが、とても貴重に思えます。
着きましたぞ。
あいにくの大雨ですが…。
先の若者は、私に会釈して、売店が並ぶ界隈に走っていきました。
この辺りで働いている人だったのかも、と思いました。
でももうすぐ五時でお店も閉まる頃合なので、それも妙なのですが。
謎の若者でした。
寺内の各施設が閉まり始める五時、しかも雨降り天気。
にも関わらず、私のようにあきらめの悪いお客たちが大仏を拝みに来ています。
ここにも野良犬がいますな。
お寺の境内なのですが。
たくましく、泥水を飲んでいます。
欧米人の観光客たちが背中を撫でに行ってましたが…。
よく怖くないな、と思いながら見てました。
大仏様のご尊顔が視界に入ってきました。
雨の中、濡れた石段を登るのは少々怖い。
なんだか滑って転がり落ちそうで。
立派なお姿です。
写真に写っている職員さん、「もう門限超えたからそろそろ閉めるよ」と。
私とか他の参拝客に、ずっと言ってまわってました。
ただちに追い出さないのは仏心ですな。
入場したのが五時超えてからだったので、かなり時間オーバーしてたんですが。
怒られないうちに、急いで周囲の写真を撮ってきます。
お背中。
大仏様の背中側にまわると、ランタオ島南側の海が見られます。
おそらく天女…だと思うのですが、大仏様の周囲を女性らしい姿の像が囲んでいます。
この人たちも、綺麗な造形で、目を奪われました。
本殿始め、境内にはいろいろと見るべきところがあったのですが…。
私は来た時間が遅かったので、大仏様を拝むだけで満足、ということにしておきます。
最終バスに乗って、東涌(トンチョン)駅に帰りますよ。
東涌駅界隈から寶蓮寺まで、直通の長いケーブルカーで繋がっているのです。
ケーブルカーというか、日本で言うロープウェーなんですがね。
なんと6キロばかりも、このロープウェーで空中を行くわけなんです。
これはもう、乗り物自体が結構な観光名所ですね。
でも料金が往復で165HKドル(約2200円)と結構なお値段ですし、それにですね。
私、高いところが苦手なのですよ。
ロープウェーは、乗らずに済むなら乗らずに済ませたいので。
行きも帰りもバスに乗るんですね。
バス乗り場の近くで、雨宿りしている人がいます。
微動だにしないので、最初レプリカかと思いましたが、本物でした。