香港旅行四日目(8)。南丫島(ラムアトウ)のハイキングロード。絶景と、旧日本軍の痕跡

南丫島(ラムアトウ)の洪聖爺海灘(ホンシィンイエホイタン)から、まだまだハイキング道を歩いていきます。

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向こうに見える島は、おそらく長洲島(チョンザウトウ)ですな。

長洲島は南丫島よりも小さいけれど、なかなか素敵な島らしいですよ。

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山頂を行くかのようなこのハイキングコース、気に入りました。

なだらかな山の上を歩きながら、海の景色も楽しめるのです。

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山と海。

しかも道は舗装されて、歩きやすい。

晴れやかな気持ちになります。

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こういう景色が、緩い山道を歩いた末に楽しめます。

向こうから来てすれ違う欧米人の人たちと時々挨拶を交わしながら。

いい気分で歩いていきます。

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だいぶ歩きましたね。

上の風景は、帰りのフェリーに乗る予定の、索罟湾(ソッグワン)ですね。

港町にフェリー乗り場、さらには伝統的な水上住宅もあるのです。

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索罟湾に向かう途中の密林の中に、こんな洞窟がありました。

近くに立っていた案内板によると、あくまで噂ではあるそうなんですが。

ここに第二次世界大戦中、旧日本軍の兵士が潜んでいたのだそうです。

なんでも、洞窟の内部に特攻用の魚雷が隠されていたとか。

そのまま終戦になったので、近辺にいた日本兵は特攻しなくて済んだ、のだそうです。

生き残った特攻隊の方の気持ちはわかりませんが、私はなんだか、嬉しかったです。

それにしても香港に残る日本軍の爪あと、意外なところで目にすることになりました。

 

洞窟からしばらく歩くと、過疎地かと思われる、小さな集落があります。

その入口から、杖をついたかなりご高齢のお年寄りが出てきて、歩いてきた私をふっと見たのですね。

年格好から見て、戦時中、在留する旧日本軍から圧迫を受けたお年寄りに違いない!

私はそう思いました。

そして、私が日本人だということは、外国ではなぜかすぐバレるのです。

緊張しました。

かろうじて頭を下げて挨拶すると、相手のお爺さんも応じてくれたので、ひと安心しましたが。

無意識に帽子をかぶったまま、扇子で自分をあおぎながらだったので、今から考えればとても無礼な真似をしたと思います。

香港ですとか東南アジアですとか、旧日本軍の活動領域だった場所に旅する際、ある種の緊張感からは逃れられません。

運よく、あからさまに排斥されるような目には、私はまだ遭ったことがありませんが。

しかしこういう緊張感というのは、日本にいては味わうことのない感覚だろうな、と思います。

日々気楽な旅をしている私ですが、そんなことを思いました。

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