橿原神宮参拝の後、畝傍山を一周。橿原市の旅

休日に、寝坊しましてね。

時間は中途半端、でも出かけようか。

それとも出かけまいか。

迷った末に、出かけることにしました。

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今回は、奈良県橿原市にやって参りました。

写真は近畿日本鉄道橿原神宮前駅、中央口であります。

皆様、もうおわかりですね。

本日は私、橿原神宮にお参りにきたわけなのです。

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しかし寝坊のうえに出かける出かけないで迷ったあげくの外出なので、現地到着時、すでに午後一時過ぎ。

お昼はまだ食べていません。

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橿原神宮の鳥居前にまで来ました。

どうも、見たところかなり広大な神社のようです。

これは一度中に入ったら参拝に時間がかかってお昼を食べ損ねる、と危惧した私は、いったん駅方面に戻ることにしました。

先にお昼を済ませるべきです。

たださっき通ってきた駅の北側には、見たところ飲食店は少なかったのですね。

駅下の地下道を通って東側に抜けることにします。

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しかしこちらの駅前にも、あまり飲食店はありません。

居酒屋のようなお酒の飲めるお店だけは、やたらとあります。

なぜだか理由はわかりませんが。

ただ、今の私はラーメン店とか中華料理店とか、手頃なランチがとれる場所を求めているわけなのですよ。

それなので、道路沿いに北へ北へ。

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こういう交差点がありました。

丈六って地名、なんだか好きです。

響きが「ゼー六」みたい。

ところで今調べたところ、丈六っていうのは仏像の大きさの一基準のことなんだそうです。

お釈迦様の身長である一丈六尺(約4.85メートル!)を略して丈六。

この界隈は、もしかしたら仏像作りに関連する土地なのかもしれませんね。

ちなみに今現在、丈六って名前のラーメン店が、大阪の難波にあるそうです。

 

奈良の橿原の地を歩く私も、ようやくラーメン店を見つけました。

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博多長浜らーめん!

これは期待してしまいます。

「博多長浜らーめん 夢街道」というお店でした。

奈良県内に四店舗を運営するチェーン店らしいです。

さっそく入ってみましょう。

 

で、入ったのはいいのですが、順番待ちの先客が結構多くて。

席に着くまで少し時間がかかりました。

おなかも空いています。

セットメニューを注文してしまいます。

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長浜らーめんと玉子炒めタルタル丼のセット、890円。

長浜らーめんは単品だと680円でした。

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よく煮込まれた豚骨スープ、これがとっても濃厚で、とろとろで美味であります。

麺は本場長浜のものを彷彿させる、極細麺です。

茹で具合はハリガネをお願いしたので、歯ごたえしっかり、たまりません。

チャーシューは薄切りのとろとろお肉で、これも美味しい。

美味しいラーメンですが、よくを言うともう少しボリュームが欲しいと思いました。

もう少し食べたい!感じ。

カウンター上には紅ショウガに練りニンニクに各種調味料が揃えてくれてあるので、ラーメンの量が多ければ色々試せてより嬉しいと思うんですね。

たぶん、替え玉を頼むか、最初から大盛りにするのが前提なのかもですね。

替え玉と大盛りの料金は共に150円でした。

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サイドメニューの、玉子炒めタルタル丼です。

こちらはしっかりボリューム。

玉子好きの私は玉子要素が欲しくて頼みましたが、ちょっと失敗しました。

美味しいんですが、炒めた玉子にタルタルソースがかかっていますから油分多め、こってり食感。

長浜らーめんの濃厚スープと一緒にいただくのは、若干きついです。

なにぶん私の好みになりますけれどね。

こてこて好きの方にはいい組み合わせかも。

ラーメンもセットの丼メニューもかなり種類がありましたので、いろいろ組み合わせると面白いかもですね。

ともかくも美味しくいただけました。

奈良県内のみで展開する長浜らーめんのチェーン店というのもユニークで、今後も気になるお店ですね。

 

食事を終えて満足、しかしすでに午後二時をまわってしまいました。

これからようやく、橿原神宮に向かって参ります。

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着きました。

立派な鳥居ですな。

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ドローンにポケモンGO、と新しい物が次々と出てきて、神社もお困りですな。

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畝傍山(うねびやま)を背景にして、その裾野に位置する橿原神宮です。

広い境内、美しい拝殿と回廊に囲まれている本殿。

素晴らしい場所でした。

もともとこの場所は、九州の高千穂から遠征した初代天皇神武天皇橿原宮を創建した場所なのですね。

遥か後の明治時代に至って、この地に神武天皇とその皇后、媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)をお祀りしたのが当社、橿原神宮なのです。

神武天皇は半ば伝説的な存在ではありますが、現在の皇室の始祖と考えられている方であります。

その神武天皇の御宮があった、この橿原神宮の所在地です。

勢いをつけて言えば「日本が始まった場所!」と言えるわけなんですね。

凄い場所なんですよ。

私も、いろいろ感じるものがありました。

本殿にて、自身の武運長久をお願いしました。

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お参りを済ませて本殿を後にしましたよ。

本殿の西にある深田池を眺めていきます。

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若干の雨降り模様。

野鳥が集まる場所でして、可愛い鴨たちがたくさん集っていました。

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深田池の、向こうから見る畝傍山

畝傍山の周囲を歩いてみようかな、と思い始めています。

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岸辺に寄ってくる鴨たち。

皆いっしょくたになって仲良くしているようでしたけれど、実は種類も違うんですね。

 

橿原神宮の境内から出て、畝傍山の周囲を散策することにします。

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外に出る途中、参道沿いに神饌田がありました。

神前にお供えするためのお米をつくっている田なんですね。

ここでお田植え等、季節ごとに神事を行っているそうです。

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しかしその神饌田に、狸が出没!

田の周囲をうろうろしていました。

可愛かったんですが、稲を食い荒らしたりするでしょうし、困ってしまいますね。

 

不思議と動物要素に恵まれて満足しながら、畝傍山の周囲を巡って参ります。

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第三代天皇安寧天皇の御陵です。

なかなかの規模であります。

安寧天皇は、神武天皇の孫にあたる方ですな。

歴代天皇、私浅学なので、まだまだ耳慣れない方々が多いです。

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畝傍山山麓の畝火山口神社にもお参りしました。

もともと大山祇神(おおやまつみのかみ)をお祀りしていた神社だったそうなんです。

それが後の時代に、気長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、豊受比売命(とようけひめのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の三柱の神をお祀りするようになりました。

気長足姫命というのは神功皇后のことで、神功皇后のご出産に由来して、安産の御利益がある神社として信仰されてきたようです。

またこの神社の建っている場所に、実は複雑な経緯があるそうなんですね。

もともと、畝傍山山麓にお社があったそうなんです。

ところが土地の豪族である越智氏が畝傍山に城を築く際、「畝火山口神社を見下ろすのは畏れ多い」と。

お社の方を、自分たちの城よりも上の山頂に移したというんですね。

ところが昭和の時代になって橿原神宮の神域が拡張されるにあたり、「畝火山口神社が山頂から橿原神宮を見下ろすのはよくない」ということになって。

再び、山麓の現在の位置に移されたというのです。

コメントは控えますが、神社の立場について、いろいろと考えてしまいますね。

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畝火山口神社の傍らには梅の木が多く、花が豊かでした。

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畝傍山山麓には、弘法大師ゆかりのお堂もあります。

名づけて山本大師・恵泉寺。

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何でもこの界隈は昔、飲み水の不足する土地だったとか。

そこに来た旅の僧に、土地の人が苦労して飲み水を振舞ったら、何とその旅の僧は弘法大師でした。

弘法大師が地面に杖を突くとそこから水が湧き出て、以後この土地では飲み水に困らなくて済むようになりました。

というお話です。

弘法大師が水脈を発見したという伝承は日本各地にあって、この土地の場合もそうなんですね。

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お堂の傍らに残るこの井戸、その弘法大師が掘った水脈の名残りみたいです。

結構大きな井戸ですね。

せっかくだからその井戸水を味見させてもらったらよかったんですけれど、そのときは思いつかずに通り過ぎてしまいました。

飲み水の確保が難しかった古い時代、水脈を見つけてくれた人のことは誰であれ、弘法大師のように有難く思われた…。

そういうことなのかなあ…と、私は推測しています。

 

山本大師からさらに歩くと、神武天皇陵のある界隈に来ました。

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周囲を鬱蒼とした森に囲まれている神武天皇陵。

御陵の全貌は何だかよくわかりません。

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参道にたどり着きました。

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御陵の正面へ。

やはり、大きな古墳のようです。

あちらに伝説的な初代天皇が眠っていると考えると、私は興奮を覚えます。

やはり、武運長久を願って手を合わせました。

 

橿原神宮に参拝し、畝傍山の周囲を廻って神武天皇陵も拝みました。

周辺には他にも足を向けたい史跡がたくさんあるのですが、雨足が強くなってきたので今日はこれで帰ることにします。

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神武天皇陵の最寄り、近鉄畝傍御陵前駅から電車に乗ります。

神武天皇陵の南には橿原考古学研究所附属博物館がありますし、御陵の北には中世の商人町の風情を残すことで有名な今井町もあります。

今回はお昼過ぎに来て数時間の滞在で帰ることになりましたが、また界隈に来たいものです。

楽しい橿原市の旅でした。

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