台湾旅行三日目(3)。雨の中の中正紀念堂。風邪引きで自販機飲料物色
せっかく台湾に来たので、観光地として有名な場所も見ておこう、と思いました。
中正紀念堂(Zhōng zhèng jì niàn táng)ですね。
その門をレンタルサイクル越しに見ています。
中正紀念堂は、台湾を長く支配した中国国民党の、総統であった蒋介石(Jiǎng jiè shí)を記念して建てられた建物なのです。
門からしてもう、とても大きいのですね。
広場の先に立つ、中正紀念堂であります。
台湾に来て、こんな規模の大きな空間の使い方は初めて見ました。
広大な広場、巨大な建築。
これは中国大陸的な感覚でつくられた場所なのだろうな、と思いました。
階段を上り、中正紀念堂に入ろうと思います。
結構な刺激的な場所に来ているのですが、ここまで歩いてきて、私は風邪の症状に苦しめられています。
中正紀念堂の広場内を歩いているうちに、雨が激しくなってきて私の症状も酷くなったのでした。
手早く中正紀念堂の見学を済ませて、どこかでひとやすみしたい気持ちです。
そんな気持ちで階段を上りきると、中正紀念堂の中では衛兵交代式の真っ最中でした。
えらい人で、中は見えません。
密かに日本で買っておいたセルフィー棒を駆使して、人垣を超えた写真を撮ったのですね。
蒋介石の坐像前で行われる、衛兵の交代式でした。
戻りましょう。
惚れ惚れするほど広い空間ですな。
土地の広い中国大陸に渡れば、こうした野放図な空間の使い方は随所に見られそうな気がします。
しかしここは国土の限られた島、台湾。
これだけの土地を確保したのも凄いですな。
国民党も、台湾で蒋介石を神格化しようとして頑張ったのでしょう。
台湾の歴史の中で蒋介石と国民党が果たした役割について、どう考えればいいのか、非常に難しいところです。
本心を言うと、「台湾の政治に、部外者が下手な感想を言うと大変なことになる」のを警戒しているのですね。
台湾の複雑な歴史、政治史については、関心を持った皆様が各自にお調べください。
私はひとやすみできる場所をこの公園内で探します。
公園内にベンチ等は多く設けられていても、雨が凌げる場所は非常に少ないです。
屋根がないのですね。
雨に打たれながら歩き回り、体が冷えて苦しくなってきました。
ようやく、公園敷地の外周にある屋根付き回廊を見つけて、その下のベンチに腰掛けることにしました。
飲料の自販機があるので、体力がつきそうなものを手に入れます。
お粥が売ってました。
八寶粥(Bā bǎo zhōu)ですと。
温かければなおよかったのですが、今は贅沢は言っていられません。
いただきます。
折り畳み式のスプーンがついています。
小豆等の穀物がいろいろ入っていて、日本でいうお汁粉に近い、あまーいお粥でした。
いただいて、少し元気が出ました。
ただ、まだ物足りない感じ。
もっと元気が欲しいですね。
こういう回廊の下で、雨を凌いでいます。
ベンチに座って、胡弓の音色を奏でている方もいました。
焦る心が、少し落ち着きました。
素敵な庭園もあるのですが、大雨と風邪の症状に弱りきっている私は鑑賞する余裕もありません。
屋根の下に新たな自販機を見つけたので、何か買います。
体が冷えたところに、冷たい飲み物しかないのがつらい。
まだ6月で、本来ならこれから暑くなる時候ですからね。
日本のお笑い芸人の渡辺直美さん、もともと台湾出身だということもあってか、台湾でも活躍されているみたいですね。
異国で体調の悪いときに、日本で見慣れた顔を見るのは意外に回復効果があるもので、驚きました。
渡辺さんのことが、前よりも少し好きになりました。
藁にもすがる思いで、健康補給飲料を飲みます。
同じ自販機でチョコスナックも買えます。
日本でもよく見るタイプのお菓子ですね。
紙製の筒の天地を、ゴム製の蓋で閉じてあります。
この蓋を取り外して、開けるのですね。
既視感。
美味しくいただきました。
ところで私、自販機飲料とお菓子から栄養を取ろうと焦りながら、その最中に手持ちのバッグの中に風邪薬を携帯していたことを思い出したのですね。
最初から風邪薬を飲めばよかったのです。
今さらながら、健康補給飲料で飲み下しました。
台湾観光ができる最後の本日、すぐにでも体調が持ち直して、観光を続行できるといいのですが。
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