台湾旅行三日目(5)。新竹の街を散策。帰国。いい旅でした

お昼を食べながら、今後の行き先を考えていました。

本日の夜から桃園国際空港に向かい、夜を空港で明かして翌朝早く、日本に戻る飛行機に搭乗する予定であります。

夜までまだ時間があります。

まだどこか一箇所ぐらい、観光が出来るのですね。

どこへ行こうか、ガイドブックを繰りました。

台北とは雰囲気の違った街も見ておきたかったのです。

すると、新竹(Xīn zhú)という、台北の南西にある街が紹介されているページが目に留まったのですね。

なんでも、この新竹近郊の街には中国南部から渡ってきた客家(ハッカ、Kè jiā)人の人たちが多く住んでいるのだそうです。

台北とは違った街の姿を想像して、足を伸ばしてみる気になりました。

台北車站近くのバスターミナルから、高速バスで新竹に向かいます。

 

台北から新竹まで、高速バスで約1時間30分の道のりであります。

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新竹到着間際、バスの中から撮った檳榔のお店です。

「兄弟専業檳榔」だそうで、兄弟の一人か、ごつい中年の男性が店内に納まっていました。

若い女性が販売するのが基本の檳榔店に、ごつい例外を見つけました。

窓越しに遠目に眺めながら、バスで通り過ぎます。

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新竹のバスターミナルで高速バスを降り、新竹車站の駅前に出てきました。

なかなか開けた街ですね。

17世紀末に漢民族が入植して城砦を築いたという歴史のある街ながら、昨今は台湾のIT関連企業が集まって、ハイテクの街としても名を馳せる新竹です。

 

ところで、私がこの街に来たのは近郊の客家の街の文化を感じたいばかりでなく、ほかにも目的がありまして。

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この新竹車站の駅舎が目当てでもあったんですね。

日本統治時代の1913年、日本人建築家の松ヶ崎萬長(まつがさきつむなが)によって建築された駅舎なんです。

なんだか、日本の東京駅の駅舎に雰囲気が似ていると思いませんか?

日本の東京駅駅舎が辰野金吾(たつのきんご)によって設計され、完成したのが1914年。

松ヶ崎萬長と辰野金吾、西洋建築を学んだ同時期の日本人建築家たちがそれぞれ一年違いで遠く離れた地に完成させた、新竹車站駅舎と東京駅駅舎です。

例えれば兄弟か姉妹のような存在なのですね。

新竹車站駅舎が一年お兄さん、もしくはお姉さんということになりますか。

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私が見たとき、駅舎の入口からセブンイレブンの配送トラックが直にお尻を突っ込んでいて、豪快でした。

駅舎の中にキヨスクセブンイレブンの店舗があるので、その商品補充に来ていたのでしょうね。

日本ではなかなか見ない光景なので、感心しました。

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駅舎の中は、わりとこじんまり。

待合室なんかもあります。

新竹車站からは周辺の街へと向かう鉄道の支線がいくつか延びているので、運行本数の少ないそれらの支線沿線に向かう人たちが列車を待っているのです。

客家の人たちが多い街にも、新竹からそうした支線の鉄道で向かうのですね。

ところが私がここに来たとき、客家の多い街に向かう列車の次の発車時間まで、随分間があったのです。

本日中にその街に行って観光するには時間が足りないと思われましたので、乗車を断念しました。

残念ですが、新竹の街の散策に時間をかけることにします。

歩いて行きましょう。

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新竹車站から大通り沿いに進むと、ロータリーの中に東門城があります。

お城の下まで行ってみたかったのですが、入場禁止のテープが渡してあって近くまで行けないようになっていました。

先へ進みます。

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雨でも若者たちでにぎわう商店街の中に、台湾伝統の廟があります。

こうした台湾寺院の派手な建築も今日で見納めかと思うと、名残り惜しいものがあります。

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これらの看板を目にして、私も遠くにある故郷を思い出しました。

それにしても、日本の味うたまろ…。

気になりますが、店をのぞいてみる勇気はありません。

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最終の目的地に着きました。

城隍廟(Chéng huáng miào)です。

城隍という、土地の神様を祭った廟なのですね。

城隍は媽祖と並んで台湾人の信仰が篤い神様のようです。

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この新竹の城隍廟は、建物の中にたくさんの飲食店、乾物店等が入っている、面白い建築なのです。

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軽食、小吃のお店が多いです。

私もお店を見て歩きながら通路を歩いて、中の御廟にお参りしてきました。

新竹車站に戻ります。

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新竹車站前のロータリー外側にはかつて汽車が走っていた線路が残されて、ちょっとした公園になっています。

淡水の街でもそうでしたが、駅舎も含め、こうした古い時代の名残りが街に残っているのは、素敵ですね。

きっと、地元の方々の文化財を保存しようという努力の結果なんだと思います。

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新竹車站前には太平洋SOGOもありました。

日本のそごうとは、現在は資本関係には無いみたいですね。

 

新竹からまた1時間30分かけて、台北に戻ってきました。

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いよいよ日本帰国の準備です。

名残惜しいので、台北車站周辺で夕食をいただいて帰ります。

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温州大饂飩(Wēn zhōu dà wēn tún)というお店で頼んだ炸醤麺(Zhà jiàng miàn)、55元(約170円)と台湾啤酒です。

お店の雰囲気も含め、台湾料理というより、中国の地方料理のような感じでした。

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日本で食べたことのある炸醤麺はラーメンのような料理でしたが、このお店のは汁無し麺の料理。

辛口の肉味噌と野菜等の具を麺に絡めていただきます。

おいしゅうございました。

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夕食の後、シャトルバスで桃園国際空港へ。

空港内のベンチで仮眠して一晩を明かし、翌朝日本に無事帰国いたしました。

旅の最中は雨に降られっぱなしで体調を崩しもしましたが、日本から身近な外国、台湾で様々な異文化を感じられた、いい旅でした。

日本では出会えない人、風景、空気、食べ物に出会いに、これからも海外旅行を続けたいものです。

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