東京旅行二日目(1)。新宿から三軒茶屋へ。三軒の御茶屋とペルソナ5、目青不動。聖地にお参り
東京旅行二日目の朝です。
すがすがしい朝…と言いたいところですが、前夜、宿でお酒をいただいて、若干二日酔い気味です。
本日はJR大久保駅界隈からのスタートです。
この辺りに泊まったんですよ、昨夜は。
新宿区内です。
新大久保駅の東側の街はコリアンタウンなんですけれど、それより西側の新大久保駅と大久保駅の間の土地は、多国籍タウンでした。
コリアンタウンも多国籍タウンも、とにかく活気のある街でした。
これから酔い醒め効果も狙い、大久保駅から新宿駅まで歩いていきますね。
高架沿いに南下して行きます。
ハリウッドの俳優たちも多数入信しているアメリカの新興宗教支部が新宿にも…。
詳しいことは気になった皆様各自でお調べください。
私は何ら責任を負いませんぞ。
私はこれで神道仏教を信仰する身です。
ともあれ新宿副都心に近づいてきたようですな。
ビルの多い大都会ですな。
高架のある風景を見て心が落ち着きました。
有名な飲み屋街です。
多数の呼び名がありましたが「思い出横丁」ということで定まったみたいですね。
朝ですし、営業しているお店は見たところまだありませんでした。
一杯やるのは控えましょう。
だいたい私は二日酔いなのです。
思い出横丁の雰囲気だけ味わって通り抜けましょう。
新宿アルタってこのビルですな。
名物の街頭ビジョンには何も映っていません。
やはり、まだ朝早いですからね。
さて、JR新宿駅にやってきました。
今日も前日に引き続き、世田谷区の旅をする予定なのですね。
JR新宿駅から、渋谷駅を経由しまして、東急田園都市線に乗り継ぎます。
ほどなく目的地に到着いたしました。
地下鉄の駅から地上に出てきました。
この街。
世田谷区三軒茶屋なんですね。
時々名前を耳にする三軒茶屋という街を、私も一度散策してみたかったのです。
目の前のビルは、キャロットタワーという三軒茶屋のランドマークなのですね。
アーケード商店街沿いに、ちょっと歩いてみましょう。
とぼとぼ歩き。
まだお店もあんまり開いてません。
大都会、というより、発展の進んだ地方の県庁所在地、ぐらいの街の雰囲気ですね。
路地裏に入っていきます。
なんでこういう場所に入るかというとですね…。
知らない人は知らないでしょうけれど、この路地裏界隈、実は『ペルソナ5』というテレビゲームの舞台になっている土地なんですね。
東京各地が出てくるゲームなんですけれど、この三軒茶屋周辺の路地裏は特に、主人公が寝起きする拠点として作中に登場するんですね。
ゲーム中では「四軒茶屋」という名称になっているんですがね。
目の前の二階建ての建物。
そのペルソナ5で、主人公の仮寓先として登場する場所です。
ってゲームを遊んだことのない人、興味の無い人にはまったくどうでもいい情報でしょうね。
私も実際遊んだことはなくて、ゲームの内容を知っているだけなんです。
トタン板に囲まれた、「千代の湯」というコインランドリー併設の銭湯です。
ここも、ペルソナ5に登場する銭湯のモデルになっているんですね。
朝風呂に挑戦しようと思い中に入りかけたら、外から来た銭湯関係者の人に咎められてしまいました。
営業時間は午後三時以降とのこと。
その方の話を聞くと、なんでも最近いろんな人がこの界隈にやってくるようになったとか。
若干、うんざり気味でいらっしゃるようでした。
私のような、ペルソナ5に思い入れのある人たちが「聖地巡礼」として大勢やってくるのでしょう。
海外でも人気のあるゲーム作品なので、世界中から愛好家が聖地巡礼に来るのかもしれません。
私たちのようなその場限りの愛好家はそれでいいですけれど、毎日他所から来る人々を迎える現地の人にしてみれば、心労のたまる出来事も多いのかもしれません。
聖地巡礼は節度を保って!
これは私も気をつけよう、と思いました。
千代の湯はペルソナ5の愛好家のみならず、都内の銭湯愛好家にも名の知れたお店だそうです。
時間が合えば、ひと風呂浴びていきたかったですね。
次の機会に。
気を取り直して、三軒茶屋の街を散策します。
この首都高の高架下の交差点。
私が昔からイメージしていた「東京の交差点」の理想像を体現していて、グッときました。
高架、ビル街、街路樹の絶妙なバランス。
三軒茶屋はいい街だ、という気分の盛り上がりを覚えます。
三軒茶屋の交差点から、北の太子堂方面に向けて茶沢通りを歩きます。
朝食を食べていないので、おなかの具合が心配です。
住宅地に入り込みました。
三軒茶屋の住宅地ですね。
通勤時間帯を少し過ぎたぐらいで、静かな空気に満ちています。
「地方から上京した人たちは何かと三軒茶屋に住みたがる」という東京人の愚痴だか悪口だかを以前に聞いたことがありますけれど…。
私も、散策しながら三軒茶屋に住みたくなってしまいました。
そういう、いい雰囲気なのです。
小さな坂道にすら味わいがある。
…贔屓目でしょうか。
住宅地を歩いて、茶沢通りに戻って来ました。
おなかが空いたのです。
いい加減朝食を摂ろうと思います。
中華料理チェーンの日高屋、関東でしか展開していなくて、大阪人にとってはレア度が高いのです。
お店はもう営業していて、心が動きましたが、朝食から中華料理はきついかな、と思い通り過ぎました。
お隣の野郎ラーメンも東京と東京近郊でだけ展開しているお店らしいです。
野郎ラーメンはまだ閉まっていましたし、朝から食べるラーメンでもないですな。
キャロットタワーの近くまで戻ってきました。
三軒茶屋交番前に、三軒茶屋の地名の由来について書かれた案内板があります。
弥次喜多珍道中記的なキャラクタ付き。
この説明文によりますと、キャロットタワーの道路向かいの、三軒茶屋交差点から今アーケード商店街が並ぶあたりにかけて、江戸時代には三軒の料理茶屋があったのだそうです。
立派な料理茶屋でありながら、店頭には床机を置いて道行く人にお茶の接待もしていたのですと。
相模国(現在の神奈川県)にあった大山阿夫利神社に参詣する人たちと、近場の多摩川べりに行楽に行く途中の人たちが立ち寄り、三軒の御茶屋周辺には各種のお店も増えてとても賑わったそうなのです。
今あるアーケード商店街にも、その頃の空気は受け継がれているかもしれませんね。
朝ごはんを求めてうろうろ。
駅舎がキャロットタワーに隣接しているんです。
ここから電車に乗るのは朝食を済ませた後にしましょう。
三軒茶屋駅のすぐ近くに、気になる雰囲気の場所があります。
どうもお寺さんのようですね。
なんと。
三軒茶屋に目青不動があるなんて、現地に来るまでまったく知りませんでした。
お参りしていきましょう。
通称が目青不動、または教学院とも呼ばれます。
ご本尊は阿弥陀如来なのですが、それと別に不動明王が祀られているのです。
東京の平穏と、私の旅の無事とを祈願しました。
目青不動との思わぬ出会いを経て、三軒茶屋のアーケード商店街に戻ってきました。
散策しながら色々探しましたけれど、このお店以上にピンとくるところを見つけられず。
結局朝食を摂れる店は、決まっていたのですね。
「朝そば」の温かいたぬき、320円です。
前日の朝食にいただいた冷たいたぬきそばと、ほとんど見た目は変わらないですね。
おいしゅうございました。
三軒茶屋店は店内も広く、セルフで蕎麦湯がいただけるサービスもあって、とても居心地がよかったです。
三軒茶屋の次に向かう場所は決まっているのですが、もう少し三軒茶屋周辺の散策を続けようかな、と思いながら熱い蕎麦湯を飲んでいました。
新品価格 |