東京旅行二日目(3)。松陰神社にお参り。世田谷駅まで歩く

東急世田谷線三軒茶屋駅で電車に乗って数分、四駅目で降りました。

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松陰神社の最寄り駅、松陰神社前駅であります。

幕末維新の志士たちの精神的支柱だった、吉田松陰(よしだしょういん)。

彼を祀った神社が松陰神社です。

ここから歩いて参りますよ。

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松陰神社通り商店街を行きます。

「萩・世田谷 幕末維新祭り」の垂れ幕が商店街にかかっていました。

後から調べたところによると、このお祭りで商店街には山口県萩市の物産を扱う屋台等が並び、幕末志士と奇兵隊のパレードもあったそうです。

私が来たのは、そのお祭りが終了した後日だったのですね。

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お祭りも終わり、人通りはそれなりにあれど落ち着いた界隈です。

吉田松陰は萩城下の出身、長州藩士でした。

松陰神社界隈には松陰を慕って山口県から来た移住者も多いかもしれない、と私は想像しました。

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商店街の先に、松陰神社の鳥居が見えてきました。

思ったよりも大きな神社ですね。

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境内は通路等も整備されて、綺麗でした。

ちょうど七五三の時期でもあり、正装したお子さんと家族連れが集まって写真撮影でにぎわっています。

それぞれの家族にプロのカメラマンの方たちがついていました。

せっかくの記念写真にラフな姿の旅行者が写りこんでは気の毒なので、こちらはそれなりに気を遣います。

複数のカメラフレームから身をかわすように、空間の隙間を縫いながら境内を散策します。

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松下村塾を再現した建物が境内に建っています。

現物の方は今でも山口県萩市内に現存します。

松下村塾を主宰した吉田松陰は、若い長州藩士たちに思想的影響を与え、維新を支えたと言われています。

書物を読むことも大事であり、学んだことを実践することも大事。

儒教の一派、陽明学の教えに沿うような、実践主義を勧める指導方針だったようです。

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境内に並ぶ石灯籠も見所のひとつです。

この石灯籠…。

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わかりにくいですが、寄進した伊藤博文の名が刻まれているのですね。

他にも長州藩主の嫡男で華族の毛利元昭。

山縣有朋井上馨桂太郎乃木希典を始めとして、長州藩関係者の方々寄贈の石灯籠が並びます。

吉田松陰から教えを受け、彼を慕う人が多かったということでしょうね。

吉田松陰は幕府大老井伊直弼(いいなおすけ)主導の安政の大獄で捕縛され、三十歳の若さで刑死します。

松陰を慕う人たちによって、彼は長州藩主毛利氏の所領であったこの土地に改葬されました。

明治時代に入って後、墓所に寄り添う場所に松陰神社が創建されたのです。

国家に反逆して処刑された政治犯が、新しい時代を担う人たちの手によって、今度は英雄となったのですね。

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私も吉田松陰墓所にお参りしました。

30歳で閉じた短い人生でありながら、生前に多くの長州藩士に影響を与え、維新の原動力となった吉田松陰

墓前に向かっていると、様々な思いにとらわれます。

自分の人生を、目の前で眠る偉人のものと比べてしまいますね。

松陰先生、と呼びたくなりました。

勇気づけられた思いで、先生の眠る場を後にしました。

悩みを抱えた人は、一度松陰先生のところにお参りに来ると、新たな道が開けるかもしれません。

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松陰神社の隣、若林公園の前を通り抜け、東急世田谷線世田谷駅まで歩いていくことにします。

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若林公園の先の交差点に面して、国士舘大学のキャンパス群が建っています。

国士舘大学の母体になったのは、大正時代に創立された私塾国士舘です。

この私塾が当初の所在地から創立数年で世田谷の松陰神社の近隣に移転したのは、やはり意図的であったのかな、と思います。

天下に名の聞こえた私塾、松下村塾の主宰者が眠る土地ですものね。

真相はわかりませんけれどね。

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こちらは大学図書館のようですね。

モダンな外見の建物です。

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国士舘大学の向かいに、世田谷区役所です。

こちらは大学キャンパスに比べると年季の入った建物が前面に出ています。

世田谷区民の生活を支える場所なのですな。

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南に歩き続けると世田谷線の線路に行き当たりました。

このまま駅まで西に沿線を行きましょう。

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墓地脇のえらい小道を通る必要に迫られました。

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世田谷駅のホームが見えて来ましたね。

世田谷線のホームはどこもこじんまりと小規模で、趣きがあります。

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世田谷駅に到着しました。

世田谷の名を冠した駅、来てみたかったんですね。

しかしここで電車に乗らず、さらに世田谷駅周辺の散策を続けます。

世田谷駅周辺には、史跡が多いんですよ。

散策が楽しみですね。

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