上海旅行二日目(4)。四川北路、蘭州拉麺のお店で朝食。蘭州拉麺は清真料理

果物を買ったりしましたけれど、まだ朝食を食べていないんですね。

山陰路から四川北路に出る途中の沿道に、現地の人でにぎわっている食堂が何軒かあったのです。

中国文化圏では、朝食を家ではなく街の食堂で摂る習慣があるようなのですね。

そういうお店で朝食を摂るのが旅先での醍醐味ではあるのですが、現地の人でいっぱいの店内を見て、私はどうも気後れしてしまったのでした。

うまく注文できなかったらどうしよう、等々考えてしまいます。

内山書店跡地の近辺を歩いていたら、よさそうなお店を見つけたのです。

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沿道の奥まったところに、兰州拉面(蘭州拉麺)の看板です。

去年の東京旅行の際に、神保町で食べた馬子禄の蘭州拉麺が美味しかったのを思い出しています。

上海の蘭州拉麺はどんな感じなのでしょう。

ちょうどいい機会だから、挑戦してみましょう。

店内に入り込みます。

一面ぴかぴかタイル張りの狭い食堂で、中は無人でした。

壁際にカウンターとごく小さな窓が設けてあって、そこから壁で隔たった厨房の中がわずかにのぞけます。

厨房をのぞいてみて誰もいないかと思ったら、奥にひと気がありました。

中年の女性が一人立っている様子。

挨拶をするとこちらに来て、窓越しに女性の顔だけが見えました。

私が「我可以吃牛肉面吗(牛肉麺は食べられますか)?」とかろうじて話せるフレーズを使って伝えると、通じた様子。

女性がうなずくので、安心しました。

料金10元(約172円)を支払います。

どうも朴訥そうな方で、好感が持てます。

席に座って待っていなさい、というような仕草をされたので、従うことにします。

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店内にバイクが停めてあったのは度肝を抜かれましたが…。

しかしよくよく考えると、まだ営業時間前だったのかもしれません。

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店内は壁もテーブルもタイル張りで、磨き上げられていて清潔感があります。

光沢があります。

椅子まで磨かれていて、光沢がありました。

なんだか上海の他の生活感あふれる食堂とは、趣きが違うようです。

一般的な中国式とは違った異国情緒を感じます。

ややあって店の女性が、厨房と食堂とが繋がっていないのでいったん店の外に出て、食堂の入口から入ってきました。

そこで私は初めて女性の全身を目にすることになったのですが、彼女は頭から黒いベールのような衣装をまとっていたのです。

イスラム教徒だったのですね。

カウンターの窓越しに顔を合わせたときは意識しませんでしたが、改めて見るとその顔立ちも、上海にいる他の漢民族の女性たちとは少し違うような気がします。

北方の人、という印象を私は持ちました。

彼女は厨房と食堂とをつなぐ窓からカウンタの上に、私が頼んだ牛肉麺の器をいったん置いて、それから店内に入ってきたのです。

そしてカウンタの前で改めて牛肉麺の器を取り上げ、私のテーブルに運んできてくれました。

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牛肉拉麺。

器の中にお箸をさしてくれてあるのが斬新でした。

陶器の器の絵柄が素敵です。

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薄切りの牛肉が少しと、おそらくパクチーですね、香草が入っています。

麺は日本の素麺に似た食感でした。

スープは薄めの塩味で、あまり味がしない…だしの風味もよくわかりません。

全体的に味の印象の薄い中で、香草の強い香りが勝っているので、パクチーの苦手な私はただひたすら無心に食べました。

馬子禄で食べた蘭州拉麺を思い出して、途中でテーブル備え付けの黒酢をかけてみたり、ラー油を足してみたり。

何をどうしても、薄めの塩味とパクチー風味、柔らか食感は揺るがないのでした。

馬子禄の蘭州拉麺にもパクチーは入っていましたが、そちらはそこまで気にならなかったのですが。

こちらのは、より薄味だからでしょうね。

ともかく完食しました。

日本のにゅうめんを食べたような食後感でした。

馬子禄の牛肉麺を食べたときのようには行きませんが、落ち着いた朝食が摂れて、これはこれで悪くなかったのかもしれません。

あまり中国らしくない、異国風の静かで清潔な店内で、蘭州拉麺と向き合った時間でした。

食べ終わり、また厨房内で立ち働いている女性に謝謝と声をかけると、片手を挙げて応じてくれました。

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店名にある「清真」というのは、イスラム教のものであることを示す名称だそうです。

例えば清真料理というと、これはイスラム料理のことなんですね。

神保町の馬子禄で食事したときにはまったく気付きませんでしたが、蘭州拉麺というのも中国のイスラム教徒の料理だったのです。

蘭州はイスラム教徒が多い土地なのです。

このお店の女性もおそらく蘭州、それとも新彊か、イスラム教の盛んな中国の辺境地域からやって来た人なのでしょう。

物静かで朴訥なたたずまいから、何かと漢民族が目立つ中国という国が、その実は他民族国家であるということを思い返しました。

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