言い訳の東京旅行一日目(5)。浜離宮庭園散策。潮入の池と江戸湾の風情

鴨場とは別に、庭園がやっぱり綺麗なんですね。

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東京湾から海水を引き入れている「潮入の池」です。

潮入の池には「中島」と「小の宇島」の二つの島が浮かんでいて、池の岸から岸へ渡してある「お伝い橋」が、二つの島の上を通るようになっています。

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橋の上に設けられた藤棚の下をくぐる造りになっています。

藤の花が咲く頃には素晴らしい色と香りが楽しめるんでしょう。

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中島の上には御茶屋があります。

東屋のような簡素なものではなく、立派な日本家屋です。

中島の御茶屋以外にも、潮入の池の周囲には三つの御茶屋があります。

江戸時代に建てられた実際の建物は戦災等で焼失してしまったのですが、現代になってから史料をもとに一軒一軒復元されてきたものなのです。

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この「鷹の御茶屋」は今年復元されたばかりだそうですよ。

真新しいぴっかぴかの徳川将軍向け建築ですね。

将軍が鷹狩りの際の休憩所として使っていた御茶屋だそうです。

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鷹の御茶屋内部には素敵なお座敷部分まであって、昼寝がしたくなりました。

でも「お手は触れないでください」と注意書きがあるので昼寝どころか座るのも駄目です。

観賞用のお座敷です。

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鷹の御茶屋の裏手には「濱見世 KIOSK」の案内板が立っています。

イラストの、将軍らしい人物が手にしているペットボトルには、「お~いしいお茶」と書いてあります。

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案内板によればこの先に「濱見世 KIOSK」があるらしいのですが、雑木林の中に誘い込まれているようにしか思えません。

罠の予感がしたので、「濱見世 KIOSK」にたどり着く前に引き返しました。

君子危うきに近寄らずといいます。

鷹狩りの鴨にされてはたまりません。

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これも池のほとりの「松の御茶屋」です。

夏場だったらいっそ住んでもいいと思えるぐらいしっかりした造りです。

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鷹の御茶屋、松の御茶屋の近くに「庚申堂鴨場」があります。

先の新銭座鴨場と合わせて、もともとここが鷹狩り場だった痕跡をしっかり残しています。

広い敷地内が綺麗に整備されて、潮入の池があって美しい御茶屋も散財し、散策が楽しい庭園です。

でもかつて鴨場に集った水鳥たちの末路を想像すると、散策の最中によからぬ胸騒ぎを覚えます。

浜離宮庭園は間違いなく東京でも指折りの名所、かつ複雑な成り立ちの場所です。

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遠くに東京タワーを見つけて喜びました。

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一角に築山があります。

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富士山ではなくて富士見山です。

この山を登れば富士山が拝めるのでしょうか?

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天気が良くないこともあって、富士山はみつかりませんでした。

晴れだったらここから富士山が見えるのかも?

今日は富士山が見えなくて残念です。

ただ明日からは晴れるという情報をつかんでいます。

今日一日はこの曇天の下で東京散策しましょう。

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 せっかく海辺の庭園に来たので海岸が見たいですね、やっぱり。

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かつては水平線の向こうまで続く江戸湾の海原を眺めることができた海岸です。

今はすぐ先に埋め立て地が広がっていて、海辺の風情はそこそこですね。

ちなみに対岸は月島とつながる中央区勝どきの埋め立て島です。

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この海岸沿いにも「海手茶屋」という御茶屋があったのですけれど、ここはまだ復元されていません。

6代将軍徳川家宣(とくがわいえのぶ)が、海での舟遊びと漁師達の漁の様子を眺めるために建てた御茶屋だそうです。

家宣公はいい趣味してたんですね。

海手茶屋もいずれは復元される?んですかね。

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海手茶屋は復元されていませんがその代わりなのか、跡地のすぐ傍らに、真新しい綺麗なベンチが設けてあります。

大きくて、センスのいい木製のベンチです。

雨はぽつぽつ降ってますがここに腰掛けて、海を眺めます。

かつての江戸湾の風景を想像しました。

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舟遊び?はいいですね。

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現代の鴨は鷹に追われなくて何より。

水鳥が泳ぐのを眺めているだけでも、気持ちが和らいでいいものです。

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散策再開です。

海辺の散策路がわりと起伏に富んでいて、刺激がありますね。

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高台から南を見るとレインボーブリッジも拝めます。

ただ、気持ち遠いですね。

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灯台跡なんかもあります。

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どういう灯台だったのかは説明がありませんでした。

江戸時代の灯台だとは考えにくいので、少なくとも近代以降のものでしょうね。

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ざっくりした礎石だけが残っていて、ここにどういう灯台が立っていたのか、ちょっと想像がつきません。

なんとなく、昔の浅草十二階のような建築を想像してみることにしました。

礎石の間隔からすると、あんまり大きな灯台ではなかったんでしょうけれども。

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灯台跡の隣に、水上バスの発着場があります。

東京湾の海辺の各地に寄港する東京クルーズで、地上の入口を通らずとも浜離宮庭園に入れてしまうのですね。

当然、乗船料金と入園料とがそれぞれかかります。

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陸地を通らず海から船でやって来れる庭園だなんて、素敵ですね。

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水上バス発着場から、梅林の脇を通って出入口に向かいます。

雨足が強くなってきて、少し焦ります。

このまま振り続けられたら散策も厳しいですね。

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木陰で雨宿りする猫がいました。

余計なお世話かもしれませんが、太り気味でした。

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後ろ足で器用に背中を掻いたりして、のんきな様子です。

浜離宮庭園在住の猫ですね。

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こういう緑の中を歩くのは悪くありませんね。

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お花畑の中ほどに植えられたアロエだかリュウゼツランだかがいやに大きくて、ちょっとおっかない気持ちになりました。

心がかき乱されます。

と言いつつ、写真はちゃっかり撮ってきたわけですが。

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出入口のそばにある「三百年の松」です。

庭園が大きく改修されて「浜御殿」となった、徳川家宣の時代に植えられた松の木です。

三百年経っていまだ元気に茂っているんですね。

枝があまりに大きく成長しているので、方々で支柱に支えられています。

浜御殿の歴史を生きてきた松です。

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お城並みの立派な大手門から庭園の外に出てきました。

この大手門の界隈は汐留の地です。

首都高の汐留JCTもあります。

浜離宮庭園を散策し終えたら次の目的地に移動する予定だったのですが、庭園のすぐお隣が築地なのですね。

築地市場豊洲に移った今、築地市場跡はどうなっているのか、せっかくだから見て行こうと思いました。

築地は今までに何度か観光していて、懐かしさもあります。

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