言い訳の東京旅行一日目(7)。高田馬場駅前は誘惑が多い。ゲーセンミカド、R.O.STAR入店
まだ東京旅行初日の午後二時半です。
東京タワー、増上寺、竹芝ふ頭公園、浜離宮庭園、築地場外市場に築地本願寺と来て浅野内匠頭屋敷跡まで見てきました。
芝から築地にかけて、もうすっかり満喫しています。
そろそろ電車に乗って土地を変える頃合です。
当初の予定通り、新宿区は高田馬場に向かって参りましょう。
なんで高田馬場かって言うと、高田馬場は忠臣蔵に出てくる赤穂浪士の中でも特に人気のある堀部武庸(ほりべたけつね)、通称堀部安兵衛ゆかりの土地なのです。
他にも、高田馬場には私が気になっている場所が飲食店等いろいろあります。
これまでにまだ行ったことのない、高田馬場の街。
楽しみですねえ。
高田馬場駅前に着いたら三時半をまわっていました。
東京メトロ日比谷線の築地駅からJR山手線に乗り継いで、ここまで来たのです。
順調に行けば築地から高田馬場まで一時間もかかるのはおかしい・・・と思うのですが、私は途中の駅構内で迷ったり電車を乗り間違えたり、満員電車にたじろいで途中下車したりしたのでした。
もう日暮れの気配です。
BIGBOXという商業施設ビルが各線高田馬場駅の最寄りランドマークです。
デカいタワーパソコンの本体かサーバー類の機器を連想しました。
その実は衣料品店、居酒屋、ゲームセンター、カラオケ店等のテナントが入っています。
高田馬場には早稲田大学があり、また他にも大学、各種専門学校等が多くて学生の街なんですね。
西武新宿線高架下の壁面には漫画家、手塚治虫のキャラクタたちが描かれていました。
と言うのも、もともと手塚治虫の運営する虫プロダクションが高田馬場にあったことにちなんでいるんですね。
現在でも虫プロダクションの後継会社にあたる手塚プロダクションの社屋が高田馬場にあるらしいです。
ちなみに手塚キャラで言うと私は「どろろ」が好きです。
可愛いし、魅力あるキャラクタですよね。
山手線高田馬場駅の高架沿いに、南に少し歩いてみましょう。
この先にちょっとした目的地があります。
わりと楽しみにしてきました。
遠景には、去年も見た東京モード学園の高層ビルがうっすらと見えます。
今回は少し歩くだけですが、この高架沿いにずっと南下して行けば、新大久保駅を経由して新宿駅に行けます。
歩いていると、頭上のJR高田馬場駅ホームからアニメ版『鉄腕アトム』のテーマ曲が流れてきました。
『鉄腕アトム』発祥の土地なので、電車の発着メロディもアトムに合わせているんですね。
心憎い演出ですね。
ありし日の手塚先生もJR高田馬場駅で電車を乗り降りされていたかもしれませんね。
楽しい気分で、歩きます。
ここに来たかったんですね。
「高田馬場ゲーセンミカドINオアシスプラザ」。
ゲームセンターなのですね。
対戦ゲームの猛者が集まることと、懐かしいレトロゲームを揃えていることで、ゲーセンミカドは全国的にも有名なお店なんです。
店舗一階には新旧の大型筐体が所狭しと設置されてあります。
中二階と二階には懐かしい格闘ゲーム等が揃っていました。
私は一階で、小学生の頃に遊んだことのあるゲームを見つけて、せっかくなので遊んでみることにしました。
ナムコ(現:バンダイナムコ)が1988年に発売した、『メタルホーク』というシューティングゲームなんですね。
ヘリコプターの操縦席を模した大型筐体のゲーム機です。
座席に座って操縦桿を操ると、操作に合わせて座席が大きく前後左右に揺れるんですね。
久しぶりに遊んでみると、揺れに揺れて、まだ満腹状態の私は少し具合が悪くなってきました。
そして動き回る艦船を自機から爆撃したり敵のヘリと撃ち合ったり、結構難しいんですね。
二番目のステージで敵の対空砲に連続で撃ち落されて、ゲーム終了してしまいました。
一瞬で100円を失いました。
ただゲームセンターでアーケードゲームを遊ぶこと自体が久しぶりで、懐かしい気持ちにはなれました。
店内の若干薄暗い昔ながらの「ゲーセン」の雰囲気にも好感が持てます。
メタルホーク以外にも、現在では貴重になった懐かしい大型筐体ゲーム機が多数揃っていて、感動しました。
メンテナンスにも手間がかかっているはずです。
ゲーセンミカド、アーケードゲーム機に興味がある方は高田馬場に来られたらぜひ立ち寄られてみるといいと思います。
ごくたまにはゲームセンターのニコチン混じりの空気を吸いに来るのも刺激があっていいな、などと無責任なことを考えながらミカドから出てきました。
これから高田馬場の史跡を巡って散策しにかかります。
ただ高田馬場駅の駅前周辺は若者の街という雰囲気で、あまり史跡がありそうな風には見えないですね。
駅横に立つ雑居ビルです。
掲示されている広告とテナントが何というか、私のような田舎者の目には刺激的ですね。
留学生向け就職斡旋サービス。
女性向け高収入?求人斡旋サービス。
学生ローン。
農業関連の某社会活動団体の案内所。
各種クラブ。
どれも学生さんを狙った事業者だな、と私は思いました。
学生さんも成人すれば何をしようと原則自己責任とは言え、駅前にこんなに誘惑が多いとは。
高田馬場はそれなりに緊張感を含む街のようです。
学生ローン専門店の店舗ビルが、もはやランドマークのようになっています。
「Since1977」、もう街の風景として馴染んでいますね。
上手に使えば学生生活の味方?なんでしょうか。
金利がよほど低ければいいのですがね。
しかしそんな甘い話は世の中にはそうそう無いのです。
高田馬場の学生さんたち、誘惑には気をつけて!
そう祈りながら私は歩いています。
自分も何かとお金ばかり使っていて、他人様のことを言えた義理ではありませんが。
高田馬場駅前から早稲田通りに沿ってしばらく行きます。
早稲田通りから、北の神田川方向に向かう路地です。
ちょっとした坂になっていて、いい感じですね。
この坂沿いに、事前に調べて気になっていたお店がありましてね。
TSUTAYAがあるビルのテナントでした。
「R.O.STAR高田馬場店」です。
サンドイッチとコーヒーをメインにしたカフェなんですね。
ただのカフェではなくて、低コストをコンセプトにしたお店なんですね。
入口から階段を降りた、地下階にお店があります。
カウンタで店員さんに注文をして会計、その場で待って商品を受け取ります。
セルフサービスです。
砂糖、シロップ、ミルクは有料です。
それぞれ数十円の料金ですけれどね。
私はホットコーヒーのラージサイズとチーズケーキを注文しました。
コーヒーラージサイズで160円、チーズケーキは150円です。
外税込みで、総計335円になりました。
コーヒーもチーズケーキも美味しくいただきました。
お手頃価格でお茶が出来て、いいですね。
店内の内装と調度品はシンプルだけれど洗練されたセンスを感じます。
早稲田大学中心に学生さんでにぎわう店だという前評判で、実際来てみると店内はビジネスマンと学生さんらしい若者たちでいっぱいでした。
私が心配するまでもなく、高田馬場の学生さんたちはやりくりの範囲で楽しんでいるのですね、たぶん。
あとこのお店の面白いのは、店内でWifiが使えるのですが、IDとパスワードが商品購入時に渡されるレシートに印字されているのです。
これは便利だ、と思いました。
入ってきたのとは別の出口から階段を上ってくると、早稲田通りに出ました。
ちょっとおとなしめでわかりにくいですが、たぶんこっちの方が正面入口なんでしょうね。
サンドイッチ、ソフトクリーム類も気になります。
R.O.STAR、気に入りました。
暖かいコーヒーとチーズケーキで元気になって、午後の高田馬場散策を続けて参ります。
価格:1,800円 |