まとわりつくような眠気を振り払い、猿姫(さるひめ)はまぶたを持ち上げた。 体を横に、寝かされている。 眠りの間にも身に添わせていた愛用の棒をつかんだまま、猿姫は上体を起こした。 衣擦れの音がする。 視界は目の前に立った屏風でふさがれているが、…
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