日本史

鹿の国、奈良。鹿を触る旅(3)。春日大社参拝と若草山登山。どこにでも鹿

春日大社に向かう参道の脇にも、鹿は多いです。 赤ちゃん的な若い鹿が可愛らしいのですね。 歩きながら、私も鹿に鹿せんべいをあげたくなってきました。 鹿せんべいはそこかしこで売り子さんが飲み物などと一緒に販売しています。 どこの売り子さんも、一束1…

鹿の国、奈良。鹿を触る旅(2)。ひがしむき商店街でオムライス。賑わう興福寺。鹿を眺める

佐保川を越えて。 この先の新大宮駅で電車に乗り、奈良駅へ。 一瞬の電車旅でした。 奈良駅構内には味わい深い顔をしたキャラクターもいます。 「せんとくん(遷都君)」でしたか。 奈良の地に再び天皇をお迎えしよう、という過激な政治思想を体現するイコン…

鹿の国、奈良。鹿を触る旅(1)。西大寺から平城宮跡を散策。ありがたい法華寺

先の週末、もう夏の気配が濃厚でした。 夏の気配が近づくと、私は活動が活発になってくるのです。 この折に、最近ご無沙汰の奈良県にも入県しておくべきだ、と思いました。 奈良まで日帰り旅であります。 大阪のお隣、奈良が大好きです。 大阪の近鉄難波駅か…

『島津戦記』新城カズマ

私、以前、鹿児島県に旅したことがありまして。 もともと鹿児島の風土と食べ物、そしてかの地に存在した薩摩武士たちの足跡に興味があったのです。 戦国大名島津(しまづ)氏に代表される、薩摩武士。 憧れを持って旅した鹿児島は、やはり刺激的な土地でした…

王陵の谷を訪ねて。太子町の旅

人の車に乗せてもらって、おでかけする機会に恵まれまして。 大阪府南河内郡太子町に出かけてきたんですね。 太子町には叡福寺(えいふくじ)というお寺がありましてね。 このお寺の境内に聖徳太子(しょうとくたいし)の御陵があるんです。 叡福寺の山門前…

三十三間堂から六波羅へ。京都市の旅(4)

六波羅蜜寺のすぐ先に、「六道の辻」と呼ばれる辻があります。 このあたりが六道の辻なんですね。 六道というのは人間界、天上界、地獄などを含めた六つの世界を意味します。 この六波羅と六道の辻の界隈はかつて、「鳥辺野(とりべの)」と呼ばれた葬送の地…

三十三間堂から六波羅へ。京都市の旅(3)

豊国神社、方広寺界隈から北に向けて、大和大路通は狭隘になっていきます。 新しい住宅と昔ながらの町屋のようなお宅とが混在する住宅地ですな。 東西に走る大通り、五条通に出くわしました。 東方面に行けば、浄土真宗の開祖、親鸞(しんらん)聖人の眠る大…

三十三間堂から六波羅へ。京都市の旅(2)

太閤塀に沿って三十三間堂の周囲を歩きましょう。 住宅地の趣きですな。 幕末に、坂本龍馬(さかもとりょうま)を始めとした土佐藩士の住居がこの界隈にあったんだそうです。 この界隈の地名は「大仏」と言って、安土桃山時代には方広寺の境内にあり、大仏様…

三十三間堂から六波羅へ。京都市の旅(1)

京都市内の観光がしたくなりまして。 前回、兵庫県神戸市を散策して、平清盛(たいらのきよもり)関連の史跡をたくさん見てきたんですね。 その流れで、京都市内にある清盛公の史跡も巡ってみたくなったのですよ。 京都観光に行きましょう。 京阪電車の京橋…

手を合わせる。つわものの名残りと港町。神戸市の旅(3)

天気のいい真夏の気候が好きでして、歩くのはわりと苦になりません。 夏向き仕様に体が出来ているのですね。 高田屋嘉兵衛本店跡付近から、湊川神社に向かいます。 阪神高速の高架沿いに東に進めば湊川神社に近いJR神戸駅まで行けるのですが、ここは一度高架…

手を合わせる。つわものの名残りと港町。神戸市の旅(2)

史跡にあふれた兵庫の街。 新川運河の水門を脇目に通り過ぎ、さらに歩きます。 先の水門の近くに、こんな界隈があってですね…。 清盛塚というそうです。 大きな十三重の仏塔があるのです。 こちらを圧倒する迫力がありますね。 従来、この塔は清盛塚と呼ばれ…

手を合わせる。つわものの名残りと港町。神戸市の旅(1)

湊川神社にお参りしたい、と常々思っていたわけなのです。 湊川神社は兵庫県神戸市にあります、楠正成(くすのきまさしげ)公をお祀りした神社でありまして。 楠正成公は、南北朝時代に活躍した武将であります。 私は正成公が地盤とした大阪府南部の出身で、…

『真田丸』の史跡を訪ねて。大阪市の旅

先週末、大阪市内を散策してきたのです。 私、大河ドラマの『真田丸』見てましてね。 今週の日曜日、その『真田丸』も最終回を迎えます。 それに先駆けて、『真田丸』と「真田幸村」ゆかりの史跡を見て、真田丸の空気を体感しようと思ったのですね。 南海電…

『戦国の陣形』乃至政彦

目から鱗、なんてよく言いますよね。 戦国時代関連の新刊本を読むと、そういう発見をする機会が多いです。 戦国の陣形 (講談社現代新書) 作者: 乃至政彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読み…

『片桐且元』曽根勇二

私、大河ドラマで毎週欠かさず見てるのって、今の『真田丸』が初めてなんですよね。 戦国時代、安土桃山時代の人物には詳しいつもりだったのですが。 改めて大河ドラマを通しで見ると、「この人のこと、よく知らない」という人物にも出会うわけなのです。 そ…

『飯盛山城と三好長慶』仁木宏,中井均,中西裕樹,NPO法人摂河泉地域文化研究所

戦国時代、織田信長以前に天下人はいた! そう言われて、特に日本史好きの人なら思い浮かぶ顔があると思います。 でもそうでない人には、誰のことかわからないかもしれません。 天下人という言葉の定義も議論されるところです。 それなので仮に天下人を、日…

『足利義稙 戦国に生きた不屈の大将軍』山田康弘

私、日本史、特に鎌倉から室町、戦国時代について書かれた本をよく読むのですね。 新刊本でも、最近は戦国武将が流行なのでしょうか、一人の人物について書かれた伝記本がわりと豊富に出ています。 いつの間にか、私が気になっていたこの人の本も出版されて…

まったり古代散策。日本最古の寺院も。明日香村の旅

しばらく前から、奈良県の明日香村に行こう行こうと思っていたんですね。 と言うのも、前回の日帰り旅で私、大和郡山市に行きまして。 kompirakei.hatenablog.com この旅で、奈良の雰囲気に味をしめたわけなんです。 さらに奈良奈良した場所に行きたい! そ…

片桐石州、金魚池、豊臣秀長、稗田阿礼。大和郡山市の旅

奈良県の、大和郡山市に日帰りの旅に行って来たんですよ。 大和郡山市、これまで観光したことがなかったのですね。 気になっていたんです。 大和郡山市は茶道の流派、石州流の発祥の地なのですよ。 石州流は、片桐石州(かたぎりせきしゅう)という人が創始…

『河原ノ者・非人・秀吉』服部英雄

骨太な読書になりました。 河原ノ者・非人・秀吉 [ 服部英雄 ] 服部英雄氏の著作、 『河原ノ者・非人・秀吉』です。 室町から安土・桃山時代にかけて、社会を支える一翼を担っていた被差別階級の人々。 さらには、その被差別階級に一時的に属しながらも、日…

神保通と南宗寺。大阪府堺市の旅

今日は大阪府の堺市を歩いてきたんです。 市内にある南宗寺(なんしゅうじ)というお寺で、催し物があると聞いたのですね。 南宗寺は、戦国時代に三好長慶(みよしながよし)という大名がですね。 亡くなった先代の菩提を弔うために、建立したのです。 さら…

棒の手。愛知県の、武術的な伝統芸能

こんにちは、金比羅系です。 私最近、戦国時代を舞台にした小説を書いているのですよ。 もし物語に餓えておられたら、この機会に読んでくださいね。 いずれも猿姫(さるひめ)って名の女性が主人公なんですね。 この猿姫が棒術を使うんですね。 彼女の棒術の…

『図説 地図とあらすじでわかる! 風土記』坂本勝

古代の日本の姿に興味があるんです、私は。 今の日本とは風景もかなり違っただろうなと想像すると、いろいろ楽しいわけなんですね。 図説 地図とあらすじでわかる! 風土記 (青春新書インテリジェンス) こんな本を読みました。 『図説 地図とあらすじでわかる…

『日本神話入門 『古事記』をよむ』阪下圭八

私、古墳が好きなんですね。 というのも私が住んでいる大阪府内にはですね。 「古市・百舌鳥古墳群」という広大な古墳エリアがありまして。 そのエリア内には古代の、天皇の古墳が結構あるのですね。 そうした天皇陵を巡って、歩くうちに。 古墳に埋葬されて…

『長崎奉行のお献立 南蛮食べもの百科』江後迪子

長崎って異国情緒があって、面白い土地ですよね。 長崎奉行のお献立―南蛮食べもの百科 江後迪子氏の『長崎奉行のお献立 南蛮食べもの百科』です。 江戸時代、長崎は日本唯一の外国貿易港がある土地でした。 中国、オランダと公式に貿易をしていたのです。 長…

『歴代征夷大将軍総覧』榎本秋

皆様は「征夷大将軍」って聞くと、どの人を思い浮かべますか。 鎌倉幕府を開いた源頼朝ですか。 室町幕府を開いた足利尊氏ですか。 それとも江戸幕府を開いた徳川家康ですか? 歴代征夷大将軍総覧 (幻冬舎新書) 榎本秋氏の著作、『歴代征夷大将軍総覧』です…

『戦国関東の覇権戦争 北条氏VS関東管領・上杉氏55年の戦い』黒田基樹

最近私の中で、関東の戦国大名、北条氏への関心が深まっておりまして。 北条氏、渋いですよね。 で、そう言えば北条氏関連の新書を持ってたな~と思って本棚を整理してみたんですね。 戦国関東の覇権戦争 (歴史新書y) 黒田基樹氏の著作『戦国関東の覇権戦争…

『北条氏年表: 宗瑞 氏綱 氏康 氏政 氏直』黒田基樹

昨日、狭山池博物館で狭山藩北条氏展を見てきました。 やはり北条氏は個性が強くて面白い戦国大名ですね。 狭山に来るまでの、関東で活躍していた頃の北条氏の事績についても詳しくなりたいですね。 北条氏年表: 宗瑞 氏綱 氏康 氏政 氏直 黒田基樹氏編集の…

『武田信玄の古戦場をゆく なぜ武田軍団は北へ向かったのか?』安部龍太郎

戦国大名として武田信玄は有名ですよね。 実は戦国時代、信玄を輩出した甲斐武田氏の同族として、武田氏を称する武家が日本各地にいたんです。 そうした各地の武田氏と、武田信玄とは交流があったのかなかったのか? その辺り、妄想していたんですよ、私は。…

『真田一族外伝 伝説の英雄はなぜ誕生したのか』田中博文

今年のNHK大河ドラマ『真田丸』がなかなか面白くてですね。 真田氏について興味が出てしまいますよね。 それでこの本を読みました。 真田一族外伝 伝説の英雄はなぜ誕生したのか (historia) 田中博文氏の『真田一族外伝 伝説の英雄はなぜ誕生したのか』です…