石切さんに、行きました。東大阪市の旅
石切さんにお参りしてきたんですね。
石切さん、正式名称が石切剣箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。
大阪では先に書いた「石切さん」の名称で有名です。
ただ、私はこれまでお参りしたことがなくて。
気が向いた機会に、行ってみようと思ったわけであります。
高架に沿って歩いて参ります。
参道までの道のりには目印も多いので、迷うことはないでしょう。
関西のローカルテレビ番組で石切さんが紹介される際には、一緒に出てきます。
石切つけもの横丁。
つまりは、参道の土産物店、飲食店等が並ぶ通りなんですね。
坂道を降りて参ります。
道すがら、なんだか、妙に占いのお店が目につきました。
宗教法人の事務所らしい建物も多いです。
途中に、大仏さんがいました。
「名所石切大佛」。
日本で三番目なのですね。
なるほどなるほど。
三番目なのね。
ともかくもいいお顔です。
手を合わせました。
まだまだ下ります。
土産物店の多い、石切つけもの横丁に入りましたぞ。
漬物店、土産物店、飲食店、仏具店など。
様々なお店が並んでいます。
その横丁を通り抜けて、石切さんの境内にたどりつきました。
立派な門ですな。
見た目お寺の山門のような建築ですが、絵馬殿というそうです。
この下を潜り抜けて、本殿の方へ。
本殿前で、熱心にお百度参りにいそしむ参拝客の方々の姿。
この光景に篤い信仰心を見て、何か胸を打たれるものがありました。
石切剣箭神社の御祭神は、饒速日命(にぎはやひのみこと)とその御子、可美真手命(うましまでのみこと)。
この二柱の神様なのですね。
代々、饒速日命の末裔にあたる物部氏の一流、穂積氏が当社の神職を務めてこられたのだそうです。
この饒速日命という神様の来歴には謎が多いのです。
ただどちらにしろ、大和国の古代豪族とつながりを持っていたようです。
河内国と大和国の境目を走る生駒山の山すそに、石切さんのお社が位置しているのも意味があるのでしょうね。
お参りを済ませ、石切さんのお社からもと来た道を戻ります。
途中に、面白そうなお寺がありました。
千手寺(せんじゅうじ)というお寺です。
修験道の祖と言われる、役行者(えんのぎょうじゃ)によって創建されたのですね。
ところが平安時代に一度焼失して、歌人として有名な在原業平によって再建されたと。
そういう伝説があるそうです。
かなり面白い来歴のお寺ですな。
本殿の裏では、古墳が口を開けています。
穂積氏につながる豪族の墓所でしょうか。
さらにお寺の外にはこんな石もあります。
「在原業平公腰掛石」ですと。
私も腰掛けようかと思いましたが、後ろから潅木が生い茂っていたので無理でした。
在原業平にあやかりたかったのですがね…。
ところで、役行者で思い当たったことがあるのです。
石切さんまでの参道沿いに、占いの店とか宗教法人の事務所が多かったことを。
石切の町は、生駒山の山すそにあるのですね。
そして生駒山というのは、修験道の行者たちが修行をする場所でもありました。
もしかしたら、そのことが石切に占い師を始めとして宗教関係者が集まっている理由なのかな、と。
そう思いました。
そういうわけで、石切さんを始め、独特の雰囲気を持っている石切の町です。
生駒山山頂まで続くハイキングルートもあります。
その道沿いにも古い祠、お寺等が点在しているんですね。
ですから、石切さんと合わせて生駒山登山をしてみると、より楽しめるかもしれません。
今回私はハイキングを予定に入れていなかったので、生駒山に登ることは控えました。
次回は、生駒山の山頂から大阪の町を眺めてみたいですね。
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