兵馬俑とお寿司。大阪市の旅
今、「始皇帝と大兵馬俑展」って催し物が、大阪に来てましてね。
皆様、兵馬俑(へいばよう)、ご存知ですか。
広大な中国を史上初めて統一した古代の秦の皇帝、始皇帝。
1970年代に、その始皇帝の陵墓の近くで、埋められていた土製の兵馬の人形が見つかりました。
それが兵馬俑なのですね。
兵馬俑はもの凄く数が多くて、約8000体が確認されているらしいんです。
今回は、その実物のうちいくつかが特別展示のために日本に来てるんですね。
貴重な機会なので、行って来ました。
JR環状線の福島駅が最寄りです。
福島駅は、大阪駅のお隣ですよ。
南に向けて、歩いて参ります。
お天気が微妙なところですな。
堂島川を橋で越え、上陸します。
上の写真では、左側が中之島です。
まあ、そういう比較を好んでするのは、大阪人だけかもしれませんがね。
国立国際美術館に到着しました。
開館時間少し前に来たのですが、すでにこの行列。
兵馬俑を見たい人がそんなにいるとは、少し意外でした。
根強い兵馬俑人気を、改めて思い知らされました。
10分ほど並んだ後、館内に入りまして、兵馬俑展を見て参りました。
兵馬俑だけでなく、秦時代の青銅製の武具、装飾具等も見られます。
心は秦の始皇帝の時代に飛び、つかの間の古代旅が楽しめました。
写真撮影ができず、現場の様子を読者の皆様にお見せできないのが残念です。
ただ、写真撮影可能な場所が一箇所だけありましてね。
兵馬俑のレプリカが並べられていて、記念撮影できるコーナーなのですね。
兵馬俑って、こういうものなのです。
「君も、僕たちと一緒に兵馬俑になろう!」
「おいでよ!」
「お前も兵馬俑にしてやろうか!」
…危ういところで兵馬俑の誘いから逃れました。
会場で手に入るパンフレットもなかなか素敵ですぞ。
いいパンフレットです。
国立国際美術館で10月2日火曜日まで開催されています。
一般当日券が1500円です。
大阪近郊にお住いの皆様、この機会に中之島にお越しになりませんか?
美術館内には使用料金100円、なおかつ使用後に硬貨の返ってくるコインロッカーもあって、なかなか嬉しいです。
ちょうど昼時に、美術館から出て参りました。
おなか空きましたね。
お昼を食べに行きましょう。
ですが、その前に。
学天則(がくてんそく)!
その入口入ってすぐのところに、学天則はいるんです。
昭和初期に博覧会の展示用につくられた、空気圧で動くロボットなんです。
今展示されている彼は、レプリカで、動きませんがね。
私は昔、伝奇映画の『帝都物語』を見て、学天則のことを知りました。
生物学者の西村真琴が大阪在住時に開発したので、大阪にゆかりがあるのですね。
大きくて、なかなかの迫力です。
この界隈に来られるときには、学天則も忘れずにご覧ください。
さて、これからお昼です。
中之島界隈にも、お洒落な飲食店がカフェを始め、いろいろあるのですね。
けれど、今はそういう気分ではない…ということで、電車で南下して難波の街まで来ました。
お寿司が食べたいな、と思ったのですね。
しかし私が食べられる価格帯のお寿司と言えば、一皿百円均一の回転寿司のみ。
千日前に、ちょうどいいお店があったのです。
元祖廻る元禄寿司。
一皿125円均一(税込み135円)の回転寿司のお店なのですね。
元禄寿司は、日本で最初にベルトコンベヤーを使った回転寿司店を始めたチェーンなのだそうです。
本店は東大阪市にあります。
この千日前のお店、見た目いい雰囲気で、私もずっと気になっていたのです。
でも、今まで入ったことがなかったのですね。
しかし今回がいい機会であります。
入ってみましょう。
店内は広くはありません。
混み混みのカウンター席のみでした。
でも、空いた席に店員さんが手際よくお客を誘導してくれます。
昨今メジャーになった他チェーンの新しい店舗に比べると、年季の入った内装。
お客さんの中にも、常連さんらしいカジュアルなおじさんの姿が目立ちます。
雰囲気あります。
鮭トロ軍艦と甘エビ!
たこ!
鯨ベーコン!
回転寿司店で、鯨のネタを初めて見ました。
脂が乗っていて、美味しかったです。
他にも関西伝統の「押し寿司」も流れていて、ローカルな雰囲気ありました。
いつも食事する全国展開の回転寿司チェーンとは、かなり違う雰囲気。
回転寿司店なのに、レトロ趣味といいますか。
元禄寿司、また千日前に来たら入りたいな、と思いました。
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