朝から、G!寝起きの襲撃
朝から、えらい目に遭いまして。
というのも、出たんです。
あれが。
Gが。
夏場によく家の中に出るあの昆虫が今朝、もうすぐ冬にならんとするこの季節に。
私の枕元に出没したわけなんですね。
早朝、目覚めた私です。
ベッドの中で、うつ伏せになっていました。
枕元に備えていた、iPod touchを触っていたんですね。
そしたら暗い部屋の中、そのiPod touchの明かりに照らされて。
私の頭上を横切る、大きな影があるのです。
それに気付いた私は、もう心臓が止まりそうでした。
慌てて、枕元のスタンドライトの電源を入れました。
その場に留まる大きな影。
なんと私の枕の上に、正式名称は伏せますが、あの夏の虫が。
Gが。
ふてぶてしい態度で、留まっていたのです。
寝起きを襲われて、私はもう恐怖のあまり失神して、二度寝しそうでした。
でも枕元にそんな輩に居座られては、おちおち寝落ちもしていられません。
ティッシュ紙を数枚手にして、苦労の末そのGを亡き者にしてしまいました。
おそらくは、若い個体だったのでしょう。
体の色は薄く、小柄な奴でした。
私は手にしたティッシュ紙を何度も相手に叩きつけながら、顔を引きつらせていました。
相手も若くて対処の仕方がわからなかったものか、もがくばかりで逃げることもままならず、私の攻撃を受けていました。
私も長年生きてきて、居室でGを発見すること自体は、多々あったのです。
でも自分の枕元にまで這い寄られる経験はこれまでになくて。
ショックを受けています。
おそらくは件のGは若い固体で、ベテランなら決してしない、命知らずな軽挙に出てしまったのですね。
人間と自分たちとの、住む世界の違いをわきまえる。
それが、彼らに求められる延命の鉄則であったはずです。
それでも時折、私たちの目の前に姿を現してしまうGたちがいますよね。
あれは歳を経て、己が生きるためのバランス感覚を失ってしまった個体なのです。
彼らはその結果我々人間に発見され、死闘の末に命を失うはめになるのですね。
しかし今回私が出会ったのは、若い個体でした。
歳を経てバランス感覚を失った老いた個体と、経験の浅い若い個体とが、同じ失態を犯す。
そんな事例を生で見るような、早朝のGとの遭遇でした。
一日、どんよりとした気持ちで過ごすことになりました。
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