台湾旅行一日目(2)。故宮博物院を早足で

路線バスに乗って、台北市の郊外に来ました。

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雨降り、なおかつすでに黄昏時にも関わらず来場者の絶えない、國立故宮博物院であります。

中国の歴代皇帝が所有していた各種の美術品等を収蔵している、博物館なのですね。

どうして台湾にそんな品々があるのか?

そこには経緯がありまして。

中国での共産党との内戦の結果、台湾に移ることになった国民党が、貴重な名品の数々を中国本土から台湾に輸送したのですね。

そういうわけで、現在でもここ故宮博物院で中国伝統の名品の数々が拝めるのです。

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出迎えてくれる大型の鼎でした。

私も中国の古代文明に関心がありますので、こうした古代の青銅器類を見るのを楽しみにしています。

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建物に入り、入口脇のロッカー室でロッカーが無料で利用できますので、荷物を預けて内部へ。

見学料金は250元(約1000円)であります。

さあ、中国4000年の至宝の数々、見て参りますよ~。

着いたのが遅かったので、あまりゆっくりはできませんがね。

故宮博物院では現在、フラッシュを焚かないこと、撮影機材を使用しないこと等を条件に、展示物の撮影が許されています。

そんなわけで私も気に入ったものを撮影してきました。

ちょっとだけ、この場でお見せしましょう。

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写りは悪いですけれど、西周時代の、毛公鼎(Máo gōng dǐng)と呼ばれる青銅器です。

これが、今回の私のお目当ての品であります。

鼎(かなえ、Dǐng)はもともと肉類を煮込むための調理器具だったのですが、後に祭祀に使われるようになり、細やかな意匠を施されるようになったのですね。

素晴らしい形、存在感でした。

約2800年前に陜西省で製作されたと推定されています。

故宮博物院の三名宝のひとつなんですよ。

ちなみに他の二つの名宝は、中華料理の東坡肉によく似た形の肉形石(Ròu xíng shí)、白菜を模した翠玉白菜(Cuìyù báicài)の二品です。

肉形石は今年の10月末まで台湾南部の嘉義にある分館で展示しているとかで、不在でした。

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翠玉白菜はありました。

つるつるの翡翠からつくった白菜の上に、イナゴとキリギリスが乗っています。

イナゴとキリギリスは子孫繁栄の象徴だとか。

清代の皇帝のお妃様、瑾妃が所持していたものと考えられている…のだそうです。

光沢が素晴らしいです。

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長い歴史を重ねて育まれた、中国の伝統的な世界観の片鱗を感じました。

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展示品を眺めながら早足で進み、気に入ったものを撮影する流れでした。

他の見学者の方たちの様子をそれとなく見ていましたが、彼らの話している言葉は中国語に韓国語、日本語、よくわからないけれど東南アジアっぽい言葉、とアジア各地から人が来ているようでした。

中国文化の誇る貴重な品々が気軽に見られるとあって、アジアの各国から人が集まるわけです。

また膨大な収蔵品があるので、展示されている品々も定期的に替えられるんだそうです。

何度来ても違うものが見られる、そういう良さもあるんですね。

リピーターの見学者も多いのかもしれません。

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見学し終えて、外に出て参りました。

中国の宝が一通り拝める國立故宮博物院です。

中国文化に関心の強い人にとっては、一日を費やしてじっくり見学しても飽き足りないでしょう。

敷地内には広東料理の高級レストランと台南料理のレストランもありまして、予算に合わせて食事ができるみたいです。

広東料理のレストランでは予約しておけば肉形石そっくりの東坡肉がいただけるそうですぞ。

 

高級広東料理とは行きませんが、私もこれから台北の市街地に戻ってご飯を食べに行きたいと思います。

台湾らしいグルメが食べられると嬉しいですね。

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