台湾旅行二日目(5)。雨の中正公園で迷う
基隆車站界隈から中正公園(Zhōng zhèng gōng yuán)までは、歩いて行っても20分ほどで着きます。
ただ大雨が降り始めて、ちょっと歩くのがつらくなってきました。
公園は高台の上にあります。
その入口には鳥居のような立派な門があって、わかりやすいです。
この中正公園、もともとは日本統治時代に「基隆神社」があった場所を戦後公園として整備した場所なのだそうです。
基隆神社には様々な神様がお祀りされていましたが、もともとは金比羅神社だったということです。
香港、台湾で信仰の篤い媽祖と同じく、金比羅神社の金比羅さんも航海の神様なのですね。
私のハンドルネームの由来でもあります。
海に囲まれた島国の台湾で、日本人が各地に金比羅神社を建立したのも、わかる気がします。
日本人がいなくなった途端に神社が廃されてしまったのは、皮肉なことではありますが。
神社時代の名残り、石灯籠もあります。
台湾っぽくなくて。
異質です。
基隆神社のお社跡には、台湾人の父祖と戦没者とを祀る忠烈堂が建っています。
これは何の紋でしょうね。
雨が降っていなければ、散策の楽しい場所だと思います。
ただ木々の間を行く散策路はどこに繋がっているのか若干わかりにくく、迷います。
この建物は民俗文物館だということですが、閉まっていました。
工事等で、しばらく閉鎖されるそうで。
この文物館の裏手に廻ると、基隆港の風景が見られます。
遠方の港湾部にあるおびただしい数のクレーンを目視しました。
もう少し高台にある広場から改めて景色を眺めたいのですが、結局その広場に行くことができなかったのです。
公園内の散策路には封鎖されている場所もありまして。
雨足も強いので、私は広場まで行く他の道を探す気力を削がれたのでした。
広場には基隆名物となっている、大きな白い観音像も立っているのだそうです。
できればその観音像の姿を拝みたかったのですが…。
若干、後ろ髪を引かれる思いです。
再び、市街地に向けて階段を降ります。
基隆の観光はこんなものかな、とひと区切りつける気持ちになっていました。
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