手を合わせる。つわものの名残りと港町。神戸市の旅(3)

天気のいい真夏の気候が好きでして、歩くのはわりと苦になりません。

夏向き仕様に体が出来ているのですね。

高田屋嘉兵衛本店跡付近から、湊川神社に向かいます。

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阪神高速の高架沿いに東に進めば湊川神社に近いJR神戸駅まで行けるのですが、ここは一度高架下をくぐって北に出ます。

湊川神社に行く前に、北にある湊川公園という公園を経由して行こうと思ったのですよ。

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高架下をくぐる歩道橋が好きです。

いいですね。

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北へ向かって歩きます。

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湊川公園に行く前に、湊町公園の中を通って行きましょう。

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マッサージ椅子的な椅子があったので、これで疲れ気味の背中をマッサージさせていただきました。

疲れが取れたような気がします。

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湊川公園西口」という交差点に来ました。

西口と言うことはこの辺りに湊川公園があるはずなのですが…。

それらしい場所が見えません。

右手には高架が通っています。

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高架下に神戸市営地下鉄湊川公園駅があるのです。

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高架脇にこんな階段を見つけまして、ようやく気付きました。

階段を上ってみます。

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高架の上にこんな広々とした空間が広がっていました。

探していた湊川公園は、頭上にあったのですね。

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高架の下を歩いていても、なかなか気付きません。

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芝生の向こうに、私の第六感に引っかかるものを見つけました。

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武士の石像ですな。

誰の石像でしょう。

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これは当然、楠正成公の像でした。

現在の湊川公園の辺りは南北朝時代、「湊川の戦い」があった場所なのですね。

数に勝る足利尊氏の軍と果敢に戦った正成公。

しかしついには敗れて、この地で自刃されたのです。

最後まで後醍醐天皇に従い戦った正成公は「忠臣」とされ、後の時代には一種の政治的な象徴として崇敬を集めることになりました。

政治的なことはともかく、楠公さんの公平無私と言いますか、己の利益ではなく理念のために戦った生き方に私も尊敬の念を覚えます。

今はこの像、湊川公園の整備工事にともない、仮置き状態のようです。

はやく新しい居場所が定まるといいですね。

手を合わせました。

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湊川公園の下には、雰囲気のいいアーケード商店街もあります。

ところで神戸港って今年で開港150年だったんですね。

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湊川公園から湊川神社まで、東に進みます。

歩いて10分から20分ほどの距離でした。

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湊川神社の北側から来ました。

こちらが山の手で、神社の敷地は平地から昇り勾配に向かって広がっているんですね。

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ようやくここまでたどり着きました、湊川神社

想像していたよりも規模の大きな神社で、感動しました。

明治時代になってできた、比較的新しい神社です。

もともとこの地には、楠公さんの墓所だけがありました。

江戸時代になって「水戸黄門」として知られる水戸光圀(みとみつくに)公が私費で記念碑を建て、楠公さんの墓所を立派にしたのですね。

それをきっかけに庶民の信仰を集めることになり、明治時代の湊川神社建立に繋がったようです。

私も本殿にお参りした後、正成公の墓所へ伺いました。

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「大楠公墓所」とあります。

ちなみに大楠公とは正成公を指し、その嫡男の「小楠公」楠正行(くすのきまさつら)公と区別する名称です。

楠公の墓前で手を合わせました。

 

最終目的地の湊川神社楠公さんの墓所にお参りを済ませたので、帰路につきます。

ただ、まだお昼を済ませていなかったのですね。

お腹が空いています。

元町の神戸南京町に寄って、中華料理か何か食べたいですね。

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とは思ったのですが、南京町の中をひととおり歩いて、入るお店を決められなかったのです。

私は餃子を食べたい気分だったのですが、目星をつけていた餃子専門店に行列ができていたのですね。

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結局は、元町の駅近くで見つけたこのお店に入ることに。

餃子の専門店、瓢たんです。

幅の狭い、空間の限られた店内は、カウンタ席のみ。

席と席との感覚も近いです。

窮屈ではありますが、家庭的な、穏やかな雰囲気で餃子がいただけるいいお店でした。

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いただきます。

餃子一人前が370円、紹興酒が250円でした。

餃子は一人前では若干物足りません。

他のお客さんは、男性客だと二人前頼んでいる人が多いようでした。

今回私は一人前で我慢しました。

カウンタ備え付けのにんにく味噌、ラー油、お酢等をお好みで調合してタレをつくります。

紹興酒と一緒に、美味しくいただきました。

楠公さんにも、太平の世に生きて餃子を食べて欲しかったですね。

一日よく手を合わせた、神戸市の旅でした。

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