王陵の谷を訪ねて。太子町の旅
人の車に乗せてもらって、おでかけする機会に恵まれまして。
太子町には叡福寺(えいふくじ)というお寺がありましてね。
このお寺の境内に聖徳太子(しょうとくたいし)の御陵があるんです。
叡福寺の山門前にやって参りました。
参拝客の方も途絶えません。
御陵を遠くから眺めます。
聖徳太子とその母、そして妃の御三方が眠ると伝わる古墳なのです。
聖徳太子は用明天皇の皇子なので、御陵の敷地はお寺ではなく宮内庁の管理になっています。
飛鳥時代、豪族蘇我氏の支援を受けながら、推古天皇を支えて政治を行った聖徳太子。
日本に仏教を伝えた偉人でもあります。
太子は日本仏教の始祖ということで、この叡福寺の御陵には空海(くうかい)上人、日蓮(にちれん)上人、一遍(いっぺん)上人等々各時代の新仏教の開祖たちがお参りしているのです。
仏教界のそうそうたる顔触れの人々が軒並み訪れている、凄いお寺なんですね。
この叡福寺の周辺はかつて磯長(しなが)と呼ばれた土地で、古代には蘇我氏の領地だったそうです。
聖徳太子の御陵があるこの叡福寺以外にも、推古天皇陵を始め天皇陵が多く点在し、「王陵の谷」という別名もあるんだとか。
叡福寺でのお参りを済ませて、出て参りました。
王陵の谷で、天皇の御陵を巡ってお参りしたいところなんですけれども。
今回は特別に目的の場所があってですね。
太子町と奈良県とを結ぶ古代から続く街道、竹内街道を東に進み、途中で南の小道に入ります。
推古天皇陵よりもさらに東、山中の住宅地を通る細道を抜けて、ある場所に来ました。
最寄りの駅がとても遠いので、自家用車が無い身ではこういう機会でも無いと来るのは難しいところです。
「道祖小野妹子墓」とあります。
日本史の教科書にも出てくる偉人、小野妹子(おののいもこ)の墓所でした。
聖徳太子の命を受けて、国書を携えて隋(ずい、中国の王朝)に渡った小野妹子。
滋賀県大津市に小野という土地があって、小野妹子はその小野の豪族の出身だと聞いたことがあります。
しかし彼の墓所は、故郷の小野から遠く離れたこの王陵の谷にあったのですね。
石段の上に、古墳の敷地が見えていますね。
この石碑の銘文によると大正時代、小野妹子の後裔にあたる華道の池坊家の方が、妹子の墓所を整備したということです。
妹子を「道祖」と称するのはそういう理由なのですね。
古墳と思われる築山の前に、祭壇と燈籠が設けられていました。
手を合わせました。
いつか、妹子の故郷である大津の小野にも旅してみたいと思います。
お参りの後、近くにある道の駅太子に寄って帰ります。
太子周辺で取れた野菜、食品などの産直品が売られていました。
道の駅の敷地から飛鳥橋を渡った先に、竹内街道歴史資料館があります。
古代の大阪と奈良とを結ぶ、重要な幹線道路だった竹内街道。
今でも現役のこの街道の歴史を知ることができる資料館なんですね。
道の駅太子にお越しの際にはどうぞご見学を。
今回は限られた滞在時間の関係で私は入りませんでした。
また次の機会に。
ところで私、道の駅でこれを買ったんですね。
「太子みかんソース」であります。
480円でした。
大阪産食材を使っている証明である「大阪産(おおさかもん)」の認証シールがちゃんと貼ってありますね。
太子の「上の太子観光みかん園」のみかんを使用し、羽曳野市のツヅミ食品が製造しているのだそうです。
帰宅後、食事時に試しにこの太子みかんソースを揚げ物にかけて食べてみました。
スパイスが効いた中にほんのりみかんの味わいがある、美味しいソースでした。
串カツをこのソースにたっぷり漬けて食べたらさぞや美味しいだろうな、と思います。
やみつきになりそうで。
お好み焼きに使っても絶対合いますね。
大阪グルメとの相性がよさそうな、そんな太子みかんソースでした。
皆様にもお勧めです。
道の駅太子以外の場所でも売っていると便利なのですが。
早足でしたが、太子の王陵の谷を訪ねた今回の旅でした。
また次の機会に、天皇の御陵を巡りに、竹内街道資料館も見学しに来たいと思います。
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