上海旅行一日目(1)。浦東国際空港から浦東新区へ。上海では戸惑うことが多々ある
ゴールデンウィークの連休を利用して、中国の上海に行ってきました。
これまで香港、台湾と旅していて、中国文化圏の土地に関心が強まっていたのですね。
次はぜひ中国本土に上陸してみたい。
そういう気持ちだったのです。
お昼頃、関西国際空港にやって参りました。
今回は上海に本社を置くLCC、春秋航空の飛行機を利用します。
今までピーチアビエーションを旅行に利用していました。
ただ、こと上海行きの便に関してはピーチの便は到着時間の設定が深夜で、一日が移動だけでつぶれてしまうものだったのです。
春秋航空だと現地に午後三時頃に到着するので、一日目を観光にあてることができます。
春秋航空を知り、ようやく上海旅行の目途がついたわけであります。
機内に乗り込んでしまいましょう。
中国では国民に電子マネーとQRコード決済の使用が普及しております。
お店の商品についたQRコードを読み込むと即支払いができる世の中になりつつあるのです。
これを読み込めば目の前の座席を買うことができるのですな。
お金のある中国人は豪快です。
二時間と少しのフライトを経て、上海浦東国際空港に到着しました。
早かったですね。
大阪から上海までの飛行機搭乗時間、感覚的には前回の東京旅行のそれと同じかそれより短いぐらいでした。
中国まで、その気になればわりと気軽にこれるんですね。
入国審査手続きを経て、空港から上海市街に向かいます。
今回は鉄道を使うのですが、空港発だと地下鉄とマグレブ(リニアモーターカー)が選べます。
マグレブはリニアモーターカーに乗って行くわけで、乗り物好きにはたまらないのですが、やはり運賃が高いですからね。
乗り物好き属性よりも庶民派属性の強い私は、地下鉄で参ります。
空港内の両替所で、レートはよくないと覚悟のうえで最低限の額を両替しておきます。
日本円2000円が、中国元63元と少しに化けました。
生活実感としての中国元の価値はいまだ未知数です。
市街に出たらさっそくお買い物したいですね。
しかしまずは、上海公共交通卡(上海公共交通カード)を買いに行きます。
交通金額をチャージして各種公共交通機関で使える万能カードなのです。
この便利なカードを使って快適に旅行しましょう。
地下鉄の改札横に窓口があったので、ここで買えるものと思いました。
この旅に出るまでに中国語は少々学んできましたが、話せる程には至っていません。
メモ帳に上海公共交通卡と書いて見せます。
係員は何か中国語で短く言って、改札の向かいにある遠くの方を手で示しました。
よくわかりません。
要を得ないのでメモ帳とペンを渡して書いてもらうと、"at the back"とのこと。
この"the back"がどこのことを指すのかわからず、示された方角に向かって歩きながら、うろうろ。
しばらく迷った後、ようやく気付きました。
地下鉄の乗り場から離れた、このマグレブの乗車券売り場ですね。
ここで上海公共交通カードも売られているということだったのです。
この窓口の係員は、英語が話せました。
カードにいくらチャージするか聞かれたので、30元と答え、財布の中の50元を渡しました。
お釣りは帰ってきませんでした。
どうやらカードのデポジット料金として20元がかかるようですな。
特に係員から説明は無かったですが、おそらくカードを返却すればこの20元が帰ってくるのです。
おそらく。
上海公共交通カードを入手。
カードの裏面をよく見ると下の方にデポジットとして20元取るという意味合いのことが書かれていました。
これから地下鉄2号線に乗って上海市街に向かいます。
上海では、地下鉄に乗車する際は改札前でまず荷物検査を受けないといけないのです。
地下鉄の駅ごとに空港のそれのような設備があり、ベルトコンベヤーに手荷物等を載せて、警備員に危険物が入っていないかチェックしてもらいます。
この警備員が地下鉄の職員なのか警察所属の職員なのか私にはよくわかりませんでした。
威圧的な雰囲気の人も中にはいます。
香港でも台湾でも地下鉄にこんな設備はなかったので、新鮮な思いで上海初の地下鉄駅構内に入り、電車に乗り込みました。
上海市街まで数十分の道のりです。
浦東国際空港駅から2号線に乗ると、広兰路(広蘭路)站で電車は止まってしまいますので、その先の西方面に向かうために電車を乗り換えなければなりません。
広兰路站で停車しました。
向かいのホームに停まっている電車に乗り込むため、大勢の乗客たちがいっせいに降りて殺到し、私はその流れに飲まれました。
西方面行きの電車が目の前で満員になってしまい、乗車口で立ち往生です。
どうしようかな、と迷っていると。
私の後ろにいた乗客が何か掛け声をかけながら圧力をかけてきます。
その物凄いパワーで、私は車内中ほどまで押し込まれてしまいました。
乗車できたのはよかったのですが、恐ろしい体験でした。
この先も上海で地下鉄を利用しますが、乗客のそのような狂乱ぶりを目の当たりにしたのは後にも先にもこの体験きりでした。
若干の消耗を感じながら、黄浦江の東岸に広がる浦東新区の最寄り駅、陆家嘴站で降りました。
この駅周辺で、発展著しい上海の象徴である東方明珠塔と高層ビル群の風景を見ることができるのです。
駅出口から出ると、さっそくこの風景でした。
東方明珠塔でした。
駅出口付近は人も多いです。
この周辺は、世界的な観光地なのですね。
ここから歩いて、風景を眺めつつ西に向かって参りたいと思います。
日本の味千拉麺のチェーン店がありました。
私も大阪の天満橋OMMビルの店舗で一度食事をしたことがあります。
味千拉麺は中国国内に600以上の店舗があるのだそうです。
空港で2000円分しか両替しなかったので、上海公共交通カードを買って手元が不如意です。
観光案内所で聞いたら目の前のショッピングモールの地下一階に銀行がいくつか入っているとのことでした。
両替に向かいます。
中国銀行で両替しました。
各種の書類にサインしたり、パスポートのコピーを取られたり、思ったより手間と時間がかかりました。
中国銀行での両替は手数料がかからないし、窓口の女性係員の英語が流暢だったのはいいのです。
ただ、この係員が取引の最中にしょっちゅう横を向いては隣の窓口の職員と言葉を交わし笑い声をあげるので、印象は良くなかったです。
どうも私のことを話題にしているんじゃないか、と受け取れたのでした。
考えすぎなのでしょうけれどね。
銀行員というエリートに対する劣等感から、彼らの言動をつい辛辣に審査してしまいます。
ともかく、2万円を両替して、1121元が手元に残りました。
空港で両替した際は2000円が63元になっています。
空港の両替所だと銀行と違いほぼ一瞬で取引が済みますが、レートが良くないうえに手数料がかかります。
反面、手間と時間がかかる中国銀行での両替は、かなり割が良いのです。
じわじわと気分が良くなってきました。
旅を続けましょう。
円形の長大な歩道橋がこの界隈のランドマークでもあります。
自販機の右下の方に「本柜不支持现金交易」って書いてありますね。
この自販機は現金取引をしない、って意味のようです。
本格的に電子マネー支払いのみ受け付ける飲料自販機でした。
私は現金しか使えないので困るんですがね。
歩道橋の上もかなりのにぎわいです。
中国の空気はあまりよくないと聞いてきましたが、確かに空は何かと霞み気味でありますね。
歩道橋に隣接して、上海ディズニーランドもあるのです。
お子供さん連れのご家族にはいいんじゃないですかね。
前に行った香港のランタオ島にもディズニーランドがあったな、と思い出しました。
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