伏見稲荷大社から任天堂、中書島。京都市の旅(1)

8月の話なんですけど、京都の伏見稲荷大社にお参りしてきたんですよ。

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京阪電鉄伏見稲荷駅で電車を降りて参りました。

京都市伏見区伏見稲荷大社

駅舎の内装に、参詣気分が盛り上がります。

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昨今の伏見稲荷大社は外国人観光客にも人気で、週末の混雑も激しいのです。

その混雑を見越して、朝早くにやって参りました。

こういうのを「先見の明」と言うのですね。

自画自賛ですね。

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参道には商店が並んでいますが、まだ開店前で静かなものです。

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この近くに宿泊したのか?

朝早くからもう散策している欧米人観光客の姿がちらほら。

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伏見稲荷大社の境内へ。

立派な楼門です。

すでに参拝客が集まっています。

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楼門をくぐればすぐ本殿がありますので、参拝も容易です。

私も商売繁盛を祈りました。

古代に山城国を開発した渡来系氏族、秦(はた)氏の秦伊侶具(はたのいろぐ)が創建したと言われる伏見稲荷大社

全国の稲荷神社の総本社にあたります。

御利益を期待したいところです。

 

参拝は済んだのですが、今回はさらに、本殿の後ろにそびえている伏見山に登る予定なのでした。

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この何重にも重なる鳥居が有名で、海外から大勢の観光客が参詣に来る要因になっているのですね。

珍しい写真が撮れますからね。

こうした鳥居が、伏見山の頂上へ向かう道すがら、多くあるのです。

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伏見山山麓の本殿の近い辺りだからだと思いますが、わりと人が多いですね。

おそらく、この人たちの多くは山頂までは登らないだろうと思うのですが…。

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千本鳥居は右側通行であります。

右側を歩きましょう。

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この鳥居、全部奉納されたものなんですね。

お稲荷さんを信仰する大勢の人たちの心がこの不思議な風景をつくったということです。

そう考えるとありがたみが増しますね。

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山頂までの登山道沿いに、いくつものお社があります。

篤い伏見稲荷信仰に付随して、他の神様たちも祀られるようになった結果なのですね。

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ところどころに御茶屋さんがあります。

お土産、お菓子類が売られていて自販機もあるのですが、ゴミ箱の用意は無いので、飲み終わった空き缶等の処理に困ります。

高所にあって、ゴミ回収が難しいためでしょうね。

稲荷山山頂への登山を考えられている皆様には、空き缶等のゴミを持ち帰れますように、ゴミ袋の準備をお勧めします。

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眺望が開けました。

ここは四ツ辻という場所で、稲荷山から伏見の街並みが見られる一番いい場所なのではないかと思います。

ここまで結構な傾斜の登山道で登ってくるのが苦しかったのですが、四ツ辻までたどり着いている外国人がかなり多く、私は少し感動しました。

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で、この眺望のいい四ツ辻にお店を構えているのがお茶屋の「にしむら亭」です。

俳優の西村和彦さんのご実家ということでテレビの観光番組等でよく紹介されているお店ですね。

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この眺望を拝みながらひと休みしたいと思うのですが、せっかく勢いづいているのでこのまま山頂まで参ります。

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山頂からの帰りに、にしむら亭名物のこの美味しそうなソフトクリームをいただきたいと思います。

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奉納鳥居は山頂まで続いています。

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山頂である「一ノ峰」に来ました。

小さなお社があるぐらいで、周囲も樹木に囲まれていて景色が見えるわけでもないのですが、とりあえずの達成感は味わいました。

お社のまわりに、登山を成した参詣者が奉納した小さな鳥居が無数にあります。

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登ってきたのとは別のルートで、にしむら亭まで戻りたいと思います。

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ここは御劔社(長者社)です。

「加茂玉依姫」が御祭神だそうです。

京都の下賀茂神社の御祭神と同じですね。

この御劔社は謡曲「小鍛冶」の中で、刀鍛冶の三条小鍛冶宗近という人物が名刀「小狐丸」を打った場所として出てくるのだそうです。

私は刀には詳しくありませんが、小狐丸って言えばテレビゲームに武器としてよく出てくる名前だな…とぼんやり思いました。

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三条宗近は現在この井戸から湧き出している「焼刃の水」を、小狐丸を打つ際に使用したのだそうです。

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稲荷山には御劔社の他にも「神蹟」と呼ばれるお社が祀られているのですが、それらの場所にあったもともとの祠は、中世の「応仁の乱」の際に消失してしまったのだそうです。

応仁の乱は、室町時代、足利将軍配下の守護大名たちが東軍と西軍に分かれて、京の都を戦場にして争った大乱です。

この応仁の乱の際、東軍の細川氏の配下にあった武将、骨皮道賢(ほねかわどうけん)が要害であった稲荷山に籠城したのですね。

これを西軍の山名氏方の大軍が攻め、骨皮道賢は討ち取られました。

稲荷山山上のお社等、各施設も灰燼に帰したということです。

骨皮道賢の素性については諸説あるようですが、「稲荷山に籠もって戦った末に敗死した」という一事をもって歴史に名を残した武将なのですね。

まあともかく、この応仁の乱のとばっちりによって稲荷山の中世以前の信仰の跡は消え失せてしまったということです。

私たちが見ているお社等は、中世以降に築かれたものなのですね。

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骨皮道賢の生き様はともあれ、にしむら亭のある四ツ辻まで戻ってきました。

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にしむら亭のソフトクリーム。

ラムネの一色にしました。

400円です。

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にしむら亭の床机に腰掛けて、絶景を見ながら、ラムネ味ソフトクリームぺろぺろ。

登山での疲れが癒されるような心地です。

で、ソフトクリームがなくなるまでしばらく絶景を眺めていたのですが…。

風景の中に気になるものを見つけたのですね。

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この写真ではわかりにくいと思いますが、中央の白い建物、どうも世界的なテレビゲーム会社の任天堂の社屋っぽかったのです。

「あ、あれ任天堂じゃね?」と思いました。

社屋の右上に掲げられた「Nintendo」のロゴがうっすら見えます。

任天堂京都市に本拠を置く企業ということは知っていたのですが、それが伏見稲荷大社の近くにあったとは。

後で見に行ってみようか、と私の野次馬気質が湧いてきたのでした。

四ツ辻を後にして、伏見山を下ります。

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ギャンブル愛好で有名な漫画家の奉納鳥居を見つけて、日本人の信仰について考えました。

恵比寿さんがお稲荷さんに御利益を望むなんて、面白いジョークであります。

私も伏見稲荷大社に来たのは観光目的もありますが、まず現世利益を望む心があってのことです。

恵比寿さんとお稲荷さんへの信仰が、自分の実感によく合います。

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帰る前に鳥居をよく見ておきます。

改めて見ても圧巻ですね。

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ほとんどトンネルですね、もう。

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今後の稲荷大社の御利益を期待しながら、退去することにします。

まだ11時前なんですけれど、任天堂の社屋を見に行く前に、どこかでお昼を食べておきたいですね。

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いよいよ参道はにぎわって参りました。

伏見大社の境内もこれから混雑するでしょう。

お昼ごはんですが、実は以前伏見稲荷に参詣した折に、食事したお店がありまして。

またそこに行こうと思っています。

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開店時間よりちょっと早かったみたいで、準備中でした。

たぶん11時開店なのです。

とりあえず列に並びます。

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「ラー麺 陽はまた昇る」。

前に来たとき、このお店のラーメンが美味しかったのです。

今回も楽しみですね。

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今回はからあげも食べてみようかな、と思います。

開店後の店内に入りました。

食券制になっています。

入口の自販機でとりとんこつラーメン750円と、からあげご飯セットのからあげ2個250円を買いました。

席に座って待つこと5分ばかり。

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とりとんこつラーメンです。

京都のラーメンで一般的な、とろみの強いごく濃厚な豚骨スープなのですね。

私はどちらかと言えばあっさりした豚骨スープに背脂が若干浮かんでいるぐらいのが好きで、あまりにとろみの強い泥状のものは得意ではないのです。

でもこのお店のスープはしっかり味付けで美味しくて、とろみもちょうどいいぐらい。

レンゲですくってついつい飲んでしまいます。

麺のコシも強く、メリハリがあって食感が頼もしい。

薄く切られたチャーシューは生ハムのような舌触りです。

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そして、サイドメニューのからあげですが…。

2個頼んだのですが、これはどう見ても2個ではないですね…。

真面目に数えて5個あります。

巨大な鶏の唐揚げを2個揚げて、それからいくつかに切り分けてくれたようです。

これにご飯付きで250円ですから、量だけ考えてみても非常に良心的。

味はどうか?とかぶりつくと、衣の食感はさくさく、中のお肉は柔らか。

味付けもしっかりで美味であります。

ただ揚げたてでかなり熱くて、咀嚼して飲み下すと全身から発汗し始めました。

ラーメン食べてるだけではこうはならない、ってぐらいの体温上昇です。

とりとんこつラーメンと大量のからあげとご飯とを交互にいただくのですが、なかなか食べ終わりません。

ようやく食べ終わったら、汗だくになっていました。

しかし、とてもおいしゅうございました。 

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今後も伏見稲荷大社参詣の度にここでランチにしたい、と思います。

いつまでも続いて欲しいお店ですね。

満腹状態で任天堂本社を目指して歩きます。

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