伏見稲荷大社から任天堂、中書島。京都市の旅(3)

電車内で任天堂社員らしい乗客の雑談を盗み聞く機会も無く、大阪方面に帰ります。

ただ時間もまだ早いし、任天堂社屋ではかばかしい成果もなく、物足りない思いです。

少し寄り道していくことにしました。

途中の竹田駅近鉄京都線に乗り換え、さらに丹波橋駅京阪線に乗り換えます。

中書島駅で降りました。

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中書島の地名の由来は、宇治川の中洲の島だったこの辺りに戦国武将の脇坂安治(わきさかやすはる)が屋敷を持っていたことから来ているそうです。

脇坂安治豊臣秀吉の家臣で、「賤ヶ岳の七本槍」に数えられる名将であります。

ここに屋敷を建てた頃の脇坂安治の官位が中務少輔。

この中務という官職は中国の呼び名、唐名では中書。

それで脇坂安治は中書様と呼ばれており、その中書様の住む島なので中書島となったのですね。

宇治川の中の中書島は水に恵まれ水運で栄えると同時に、酒の名産地でもありました。

遊郭もあり、遊里としても著名であったようです。

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「伏見の清酒」の生産地である他、幕末に「寺田屋事件」で坂本龍馬(さかもとりょうま)が襲撃された寺田屋が当地にあることで坂本龍馬ゆかりの土地でもあります。

この辺りを観光して伏見観光の締めとしましょう。

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中書島界隈には10年近く前に一度、観光に来たことがあるのです。

懐かしいですね。

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特徴的な山門の長建寺です。

弁財天、七福神の弁天さんが御本尊なのですね。

水に関わりのある、芸術の神様ですね。

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長建寺の川向こうには、酒造メーカー月桂冠の運営する月桂冠大倉記念館の酒蔵が並んでいます。

川岸にかつて水運に使用された十石舟が再現されて停泊しております。

料金を払えば、この十石舟に乗って宇治川遊覧体験ができます。

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観光客に優しい。

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川を渡って、酒蔵の立ち並ぶ界隈に来ました。

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月桂冠大蔵記念館を見学してきました。

入館料として大人一名400円必要です。

昔ながらの酒造りの工程と月桂冠の歴史について展示で学べるほか、見学の最後に「利き酒」として月桂冠でつくられた各種のお酒を少しずつ飲ませてもらえます。

またお土産として月桂冠製、180ミリリットルの純米吟醸酒を一本いただけます。

ほろよい加減で、お土産を手にして出てきました。

以前にも見学したので展示内容はだいたい覚えていたのですが、利き酒とお土産のお酒を目当てにまた入ってしまったわけです。

ありがとうございました。

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料金がかかりますが、界隈には他にも本格的な利き酒体験ができる施設があります。

まあ、今はちょうどいいほろ酔い加減なので素通りします。

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寺田屋方面にはこの「龍馬通り」を抜けて行きます。

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かつての旅籠、寺田屋です。

見学料、大人一名400円です。

内部ではかつての寺田屋事件坂本龍馬についての各種史料が展示してあります。

ここも以前に一度入っているので、今回は外から眺めるだけにしました。

薩摩藩藩士同士が内乱で殺し合った文久2年(1862年)の事件と、坂本龍馬が伏見奉行所の役人に襲撃された慶応2年(1866年)の事件、二度の血生臭い事件がここで起こっています。

と言っても、元々の寺田屋明治元年(1868年)の鳥羽伏見の戦で焼失してしまい、現在の建物は後に再建されたものだそうです。

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坂本龍馬襲撃の夜、一緒にいた夫人のお龍の機転で龍馬は難を逃れたと言われています。

寺田屋は劇的なドラマの舞台として、語り継がれているのですね。

 

いまだほろ酔い加減のまま、帰路に着きました。

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月桂冠の他、黄桜も中書島界隈発祥の酒造会社であります。

黄桜の運営する施設、キザクラカッパカントリーです。

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黄桜は小島功の描くセクシーなカッパ美女を起用したテレビCMが有名ですね。

併設の黄桜記念館では小島功以前に清水崑がデザインしていた頃のカッパキャラクターも見られます。

こちらも可愛らしくていいのですね。

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飲食店併設の他、中庭にテーブル席があって、売店で売られている黄桜のお酒を買って飲むことができます。

ほろ酔い加減が少し醒めてきたところで、せっかくなので黄桜のお酒もいただくことにしました。

200円で小カップの銘酒がいただけます。

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テーブルに少しこぼしてしまい、もったいないことをしました。

酔っているが故だと思います。

こぼした分は拭き取りました。

黄桜の「S 純米大吟醸」で、辛口でとても美味しくいただきました。

酔いがいい具合に深まります。

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伏見区には史跡が多く、美味しいお酒もあって、折々に来たい土地です。

ちなみに申し添えておくと、任天堂本社があったのは伏見区ではなく南区でした。

伏見稲荷大社の近くですが、惜しくも伏見区外に出ていたのですね。

そんなわけで、京都市の旅でした。

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