2019年12月沖縄旅行一日目(4)。浦添ようどれ、伊祖城跡の見学

浦添城の敷地内に戦前の那覇市出身の言語学者伊波普猷(いはふゆう)の墓所もあります。

お参りしました。

伊波普猷言語学の他、沖縄に関する民俗学等各種の研究に通じ、論文で「浦添首里以前の王都だった」という説を最初に提唱した人でした。

この論文「浦添考」が入った『古琉球』という本が岩波文庫から刊行されていますが、通販サイトで売り切れになっていて、私もまだ買えていません。

欧米人の若者の二人連れが遠くを見ながら「あれが基地だ」と話していました。

そう言えば遠くに滑走路とその周辺の広い用地が見えます。

基地の敷地は広々と空間が取られているのに、その周囲の市街地が建物で込み合っていて、「米軍基地が土地を占有している」感がかなりあります。

浦添城には、浦添ようどれがあります。

浦添ようどれは、琉球王朝の英祖王とその末裔にあたる尚寧王、そして尚寧王の一族が眠る陵墓です。

高い石垣が設けられています。

沖縄の史跡等で見られる石垣は「石牆(せきしょう)」と呼ぶそうです。

浦添ようどれ前の広い原っぱは、墓所を管理していた御墓番三家の屋敷跡でした。

では、御陵にお参りしましょう。

ここは元々「暗しん御門(うじょう)」という、石垣と岩盤の下をくぐるトンネル状の参道だったのです。

沖縄戦で頭上にあった岩盤が崩れ、今は左手に、途中で折れた石垣の柱が見られるばかりです。

解説板によると、暗しん御門が健在の頃は、「地下通路をとおって『あの世』に行くような雰囲気」だったということです。

王家の御陵の神秘性を醸す構造になっていたということでしょう。

浦添ようどれです。

右の西室には英祖王、左の東室には尚寧王と彼の一族とが葬られています。

英祖王陵の西室です。

こちらが尚寧王とその一族の陵墓、東室です。

浦添ようどれは13世紀に英祖王陵として設けられ、後世の1620年に尚寧王が改築したということです。

沖縄戦と戦後の採石とで徹底的に破壊されてしまった……のですが、1996年から発掘調査と復元の作業が進められ、2006年には現在の姿を取り戻したそうです。

お参りしました。

沖縄の石牆はきめ細やかと言いますか、石がきっちり詰まって表面も平らかで、美しいですな。

暗しん御門の辺りにやたらと木の実が落ちていました。

名前がわかりません。

瓜みたいな色ですね。

食べられるのか?というのが気になりました。

まあ正体がわからない木の実には毒があるかもしれないので、触らないのが無難です。

頭上の岩壁に生っていました。

沖縄の固有種か本土にも分布するものかわかりませんが、植物の名前がわからないと歯痒いですね。

 

引き続き、浦添大公園内を散策しながら、北側に抜けたいと思います。

顔に奇抜な模様のある猫がいました。

近くには寄ってきませんでした。

浦添大公園と言うだけあって、敷地が広いです。

浦添大公園の北の端に来ると、高台から地上に降りる石の階段の一部が封鎖されていました。

「点検の祭」は誤植だと思うのですが、階段の不具合を「(故障)」と表現するのはなかなか斬新で面白いと思います。

東の伊祖インターチェンジ方向を眺めました。

 

浦添大公園から一度出て、北に行くと伊祖公園というまた別の公園があるのです。

そこも伊祖城という別のグスクの跡地だそうですので、行ってみることにしました。

本土だと「まむしに注意」のところが沖縄だとハブになりますね。

ハブにもまむしにも会いたくないです。

伊祖公園にもガジュマルが生えています。

公園の守り神のような存在なのでしょうね。

ここも大きな公園です。

伊祖城(グスク)跡です。

登ってみます。

伊祖城跡の一の郭(本丸)の場所には英祖王を祀った英祖宮(英祖神社)があります。

英祖王は鎌倉時代後期の人物で、先にお参りした浦添ようどれに葬られていました。

伊祖城はその英祖王の生まれた場所であり、彼の先祖代々からの本拠だったということなので、相当に古い時代からあったお城なのですね。

敷地内から中国製の陶磁器等も発掘されているそうです。

英祖王の一族は近隣の牧港を通じて、中国大陸との貿易で勢力を蓄えていったのかもしれませんね。

公園の敷地内に展望台のような立地にあるよさげな東屋を見つけたのですが、閉鎖されて入れませんでした。

この年の夏から秋にかけて沖縄には台風が来襲していたので、どうもその影響で東屋の土台の石垣が傷んでいたようです。

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