2019年12月沖縄旅行三日目(1)。波の上ビーチと波上宮。旭ヶ丘公園から辻歩き、久米の孔子廟

沖縄旅行の三日目、最終日は朝からここに来ました。

波の上ビーチです。

ゆいレールの県庁前駅から大通りをずっと北に進んだ先に、海です。

こじんまりした規模だし浜辺の先を高架が通ってる癖のあるビーチなんですが。

まあ那覇の市街地から至近の場所にある有難さを思えば、不満はありません。

いいところだと思います。

浜辺左手の巨岩の上には、波上宮(なみのうえぐう)が鎮座します。

お参りしましょう。

創建年は不明ながら、江戸時代以前にすでにここで信仰の対象になっていたという日本式の神社です。

御祭神は熊野権現です。

本土の紀州から、遠く離れた琉球まで熊野信仰が伝播したのですね。

お社の建築は本土の神社とはまた違った華やかな色彩になっていますね。

波上宮に隣接する旭ヶ丘公園にはガジュマルの森の中に戦災で亡くなった人たちを鎮魂する慰霊碑、地蔵尊などがいくつもあり、公園敷地内には対馬丸記念館もあります。

対馬丸は長崎に疎開する児童たちを乗せた疎開船でしたが、アメリカの潜水艦からの魚雷攻撃を受けて沈没、多くの命が犠牲になったのでした。

旭ヶ丘公園の静かな森が、沖縄戦の時期に犠牲になった数多くの人たちを鎮魂する場所になっています。

 

旭ヶ丘公園から出てきました。

旭ヶ丘公園の南側は辻という土地で、風俗店が集まっている歓楽街です。

辻は琉球王朝時代から「ジュリ」と呼ばれる遊女を置く遊郭が並ぶ花街でした。

戦災で辻の遊郭群が焼失した後、形を変えつつも再び歓楽街として甦ったのですね。

視線をさ迷わせながら歩いていたら、風俗店の店先で椅子に座っているおねえさんに声をかけられました。

沿道に辻村跡(チージムラアト)の解説板が設置されていました。

本土の遊女と同じく、辻村のジュリたちも芸事に秀でていたとあります。

地域の文化を担う存在であったと。

言うまでもなく、彼女たちの生業はそれだけではなかったのですが。

 

辻から、久米の孔子廟まで歩いてきました。

近年、那覇市が公共の公園敷地を特定宗教(儒教)の施設のために提供しているということで、政教分離の原則に抵触するとして訴訟沙汰になったりもしました。

この旅の当時、私はそういう問題については知らず、ただただ中国趣味を面白がってやって来たのでした。

孔子廟のあるこの久米という土地は、中世から中国大陸の特に福建から多くの人たちが移住して、中国人街を形成していた土地柄なのだそうです。

彼ら福建人の中から、後に琉球王朝の高官になる人たちも輩出されました。

孔子が祀られた大成殿です。

お参りしました。

私は中国の伝統文化に憧れはあれど、背景に色々事情がありそうだし訴訟については素人が是非をたやすく判断できないな、と思います。

旅人目線だと、まあ面白い場所だな、とは思いましたね。

中国趣味で。

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