イラスト描画
以前、将来電子書籍で自作小説を販売する際に使う表紙絵のための習作にしようと、版権キャラクタのイラストを不定期に描いてはツイッタ上で公開する、ということを試したりもしていた。
これは『犬神家の一族』に出てくる「スケキヨ」を描いた。
(出来具合と題材の版権は別として、絵は自分の作品なので、無断転載はご遠慮ください。)
これで、自分の絵ではかなり上手く描けた方だ。
ところで文章以上に、絵というのは駄目な部分をごまかすのが難しい表現の方法で、駄目な部分はごまかそうというのが前提なぐらいの下手な自分が販売用にイラストを描こうというのが根本で間違っていたかと思う。
先に電子書籍で自作小説を販売している人たちの方法について調べると、電子書籍の表紙イラストはプロなり絵の描ける達者な人なりに有償で依頼して、用意することが多いらしい。
自分のように、自分で描いてしまおうという人は主流ではないようだ。
描ける人に依頼せず、独特な絵でも自分で用意すれば費用がかからない。
そういうさもしい動機ももちろんあるのだが、それ以上に内側の文章も外側のイラストも自分の作品だけで完成できれば素敵、という憧れもあるのだ。
商品として仕上げる以上、自分の不得意な部分は達者な人の手を借りて見栄えを整えるのが当たり前。
それはわかっているのだけれど、費用をかけず、自分だけの力でひとつの作品をつくって商品にできる手前勝手な自由度の高さも魅力が捨てがたく、できる限りぎりぎりまで自分の絵心を向上させてごまかしごまかし作品の表紙絵を描けないか。
そう思っている。
まあ酷い絵の技巧をそれなりのものにする膨大な時間と手間を想定すると、なにがしかのお金を負担して絵の達者な人に依頼する方が、機会費用の上でなんぼか安上がりになるのかもしれない。
最近、老眼が始まっていて長時間ディスプレイを見ながらイラストを描くのも苦しくなってきたし…。
今も、イラスト描画を再開しようかどうか、悩んでいる最中ではある。
最終的には、自分の創作意欲とコスト意識と、目を含めた体調との三者のバランスを考慮したうえで決断を下すことになる。
己の表現欲求を満たして、金銭収支に無理がなく、心身も楽をできるという都合のよい損益分岐点を探っている。
デジタルイラストの「キャラ塗り」最強事典 CLIP STUDIO PAINT PRO/EXで描く! 紙面解説と動画でわかる良質テク68 (デジタルイラスト描き方事典シリーズ) [ 株式会社レミック ] 価格:2,420円 |