サッカー鑑賞
今、サッカーのワールドカップが開催されているらしい。
私はサッカーの試合は見ない。
球技は苦手、集団競技はもっと苦手。
集団競技の球技となるともう自分にとって鬼門もいいところで、徹底的に関わりと避けてきた。
義務教育時代に自分が面白い目に遭わなかったものは、たとえ鑑賞するだけでも嫌なのだ。
ところがワールドカップの試合鑑賞と聞くと、変な感じが残る。
何か変な享楽的なものの気配が、自分の中でざわめくような。
わかった。
酒だ。
ワールドカップの試合を、アイリッシュパブで、気の置けない仲間と一緒に、ギネスを飲みながら鑑賞して楽しむ。
そんな風景を想像すると、そういう場で飲むギネスは冷たくて苦くて旨そうだ、と思うのだった。
野球も球技で団体競技。
そして学生時代、自分はサッカー以上に野球に適応できなかった。
動体視力が鈍いのだ。
小さな球の軌跡を目で捕らえることができず、打球も捕球もできない。
そのせいで、学校の体育の授業で強いられる野球への参加は苦痛でしかなかった。
もう憎悪の対象と言っていい。
ところが、野球の鑑賞、となる。
野球場では、生ビールの販売員が観客席を巡回して、生ビールを注いでいく。
あれは駄目だ。
旨そうだ。
自分で野球の試合に参加するのは地獄のようなものだが、他人のプレイを鑑賞しながら冷えた生ビールを飲み、誰はバッティングが上手いの、ランニングのフォームが美しいの、野球を知りもしないのに知ったふうなコメントのひとつも吐いてみたい。
スポーツ観戦、いいな。
旨い生ビールが飲めて。
スポーツ観戦にのめり込んでいる人たちは大方酒飲みだろう、と球技嫌いで団体競技嫌いの私は思うのだった。
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