『手間のかかる長旅(002) お昼のこだわり』

時子(ときこ)も町子(まちこ)も共に決断は早い方なのだ。 昼食をとろうとやって来た飲食店街が勤め人と学生でにぎわっているのを見ると、二人して「こだわりはやめよう」とささやき合った。 今日は各飲食店が客で混む時間帯にぶつかってしまったので、食べたいものへのこだわりを早々に捨てなければお昼にはありつけな…