『旧国道沿いでいただく稀な昼食』

おなかが減って倒れそうになりながら、長太(ちょうた)は歩いている。 旧国道沿いの歩道を歩いている。 午前中からの用事が長引き、自由になったのは午後2時半をまわった頃だった。 それから30分ばかりも歩き続けている。 食事ができる店がない。 旧国道沿いには、農家らしい住宅がそれぞれ一定の間隔を置いて立ち、その…