『手間のかかる長旅(074) 三人で古墳に来た』

三人で、時子(ときこ)の自宅近くにある鉢形山古墳まで来た。 「だから古墳なんて嫌だって私は言ってるでしょ」 古墳の嫌いな町子(まちこ)は、古墳の前に立ってごねている。 しかしもう現地に来てしまったので、手遅れだった。 「まちこおんに、ちょごるぼせよ。こぶにえよ」 嫌がっている町子の腕を手に取って、ヨンミ…