『瞬殺猿姫(22) 慶次郎を見る、猿姫の疑わしい目』

客間に帰る途中で猿姫(さるひめ)は、織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)と出くわした。 猿姫は城内の探査をいったん打ち切り、昼食を食べてから続きをやろうと思っている。 「三郎殿、首尾よくいったのか」 「ええ。ご心配かたじけない。下総守殿から、諸々の話を聞けました」 満足そうに答える三郎の顔を見て、猿姫…