『旅の間は、旅で頭がいっぱいだ』

お金があるときは忙しくて旅に出られないし。 忙しくないときにはお金がないし…。 どちらのときにも、旅には出たい。 旅と読書が大好きだ。 旅も読書も、それらに励む間は、他のことを忘れていられるからだ。 旅好きな読書家の男が、職場でぼんやりしている。 勤め先は旅行鞄の製造メーカーである。 ビルの一階に小売店舗…