『陣中、禅寺での美味しい食事』

私は主君と共に、ある禅宗の寺に滞在することになった。 戦の最中である。 軍勢を率いて、我々は隣国の領土に攻め込んだ。 そして我が国との境界近くにある隣国側の寺に、陣を敷いたのだ。 この寺は、平安の昔より続く古刹である。 もとは小さな寺であったのが、鎌倉幕府の頃になって、流行に乗り宗派を禅宗に改めた。 禅…