『手間のかかる長旅(085) 支えられ、帰路につく時子』

時子(ときこ)はテーブルの上に潰れて、酔いが醒めるのを待っている。 苦しい。 彼女がそうしている間にも、向かいの席でアリスはさらなるおかわりを頼んでいる。 アリスへのおかわりを届ける際、女性従業員は同時に湯飲み茶碗に入れた緑茶を持ってきてくれた。 酔い潰れている時子へのサービスらしい。 動きの悪い舌で礼…