東京旅行二日目(6)。井伊家の菩提寺、豪徳寺。見どころいろいろ
世田谷城址公園から住宅地を10分も歩かないうちに、有名なお寺に着きます。
大谿山豪徳寺です。
豪徳寺ってテレビの旅番組街歩き番組等で今まで何度か見ていました。
私は有名なお寺だと思っているんですが、どうなのでしょうね。
お参りしていきましょう。
旅の前に下調べしてきたところでは、この豪徳寺も世田谷吉良氏によって創建された寺院なのですね。
そして江戸時代以降は、世田谷を所領とした彦根藩主井伊氏の菩提寺になっているんです。
大河ドラマの題材が井伊氏を取り上げたものだったこともあってか、若い人たちを含めた参拝客でにぎわっています。
お寺の境内の雰囲気自体も、緑豊かで静かで落ち着く雰囲気なのですね。
11月の旅で、紅葉が拝めたのでした。
三重の塔もあるんです。
ここから先は、井伊家の墓所になっています。
2代彦根藩主井伊直孝(いいなおたか)以降の藩主たちが眠っています。
中には幕末の「安政の大獄」を起こした張本人、幕府大老の井伊直弼(いいなおすけ)の墓もありました。
安政の大獄の後、水戸浪人たちによって桜田門外で襲撃され、倒れた井伊直弼。
豪徳寺に葬られていたのですね。
安政の大獄の犠牲になった吉田松陰(よしだしょういん)と井伊直弼、共に世田谷区内の近い位置で眠っているのは、何か因縁を感じます。
今年は日々のことに気を取られて紅葉には無頓着でしたが、思わぬところで赤々した彩りを楽しむことができました。
豪徳寺は招き猫が名物でもあるんですね。
どうも豪徳寺が招き猫の発祥地らしいです。
かつて、雨降りの日に井伊直孝公を豪徳寺境内に導いた猫が由来なのですって。
ありがたいことですな。
招き猫を購入して奉納することができるようですが、私は奉納をしないで、他人様が納めた猫たちを拝むだけに留めました。
これで何がしかの御利益に預かれまいか、という下心でした。
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