2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『手間のかかる長旅(090) アリスの見つけた求人』

昼時、職業安定所から出て、時子(ときこ)はアリスと連れ立って歩いた。 結局、応募したいと思える求人には出会えなかった。 「明日も来ようね」 落ち込んでいる時子に、アリスは横から静かに言った。 彼女も、これと言った求人は見つからなかったらしい。 …

浮世絵目当て。お茶づけ海苔を食べる

以前より、自分自身をミーハーだミーハーだって再三言ってますが。 流行りものに飛びついてしまうことに、照れもあるんですね。 でも新しいものって、やっぱり面白いですから。 自分の心に忠実になれば、おのずとミーハーになってしまうのですな。 そうやっ…

『戦国の陣形』乃至政彦

目から鱗、なんてよく言いますよね。 戦国時代関連の新刊本を読むと、そういう発見をする機会が多いです。 戦国の陣形 (講談社現代新書) 作者: 乃至政彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読み…

『うどん泥棒への嫌がらせ』

今日は何もいいことがなかった。 うどんでもすすって、早めに寝よう。 そう思って家の冷蔵庫をのぞいたのだが、うどんがなかった。 今朝までは、確かにうどんが三玉、そこにあったのだ。 そんな馬鹿な、と思った。 私が買って入れておいたのである。 私が食…

お寿司気分が吹き飛びました。回転寿司店で牛丼の昼食

回転寿司の、「無添くら寿司」で食事する機会に恵まれたんですね。 それでもう、お寿司食べる気満々だったのです。 しかしお店に入って席につくと、妙なものがありまして。 回転寿司店なのに、新メニューで牛丼を出しているんです。 なんとも場違いな取り合…

『盛られた話、鰯の女性』

世間では「盛る」、と言って。 ある出来事について、実際よりも大きくふくらまして話す人がいるらしい。 私はファーストフード店の店内にいる。 テーブル席にいる。 脂っこいハンバーガーとフライドポテトに飢えてここに来た。 ポテトをちまちま一本づつ紙容…

『パンなどいらない、ワインのみをくれ』

駄目だ。 水を飲んでも飲んでも。 酔うことはできない。 水道水にはアルコール分が入っていないのだから、当然だ。 酔いたい気分の私の手元に酒がない。 どこかに、アルコール分の入った水が出てくる蛇口はないものか。 そう思い私は、アルコール分欲しさで…

『旅先のご当地戦国武将。私の妄想』

昼食をとろうと思ったのに、変な店ばかりだ。 外出先、とある街の駅前。 駅前のロータリーを取り囲むように、飲食店が何軒か並んで立っている。 しかしここが、変な店ばかりなのだ。 「タイ式精進料理店」だの「ダイエット食品レストラン」だの「野草粥専門…

『片桐且元』曽根勇二

私、大河ドラマで毎週欠かさず見てるのって、今の『真田丸』が初めてなんですよね。 戦国時代、安土桃山時代の人物には詳しいつもりだったのですが。 改めて大河ドラマを通しで見ると、「この人のこと、よく知らない」という人物にも出会うわけなのです。 そ…

朝から、G!寝起きの襲撃

朝から、えらい目に遭いまして。 というのも、出たんです。 あれが。 Gが。 夏場によく家の中に出るあの昆虫が今朝、もうすぐ冬にならんとするこの季節に。 私の枕元に出没したわけなんですね。 早朝、目覚めた私です。 ベッドの中で、うつ伏せになっていま…

御堂筋から堺筋。道修町と会津屋へ。大阪市の旅

お天気はよくなかったのですけれど、出かけたかったので出かけたのです。 今日は南海電鉄の難波駅駅前にやってきました。 どこへ行くというあてもないのですが。 何となく、都会を歩きたかったのですね。 御堂筋沿いにしばらく北へ歩いてみようと思います。 …

『手間のかかる長旅(089) こまめな助言のアリス』

アリスの笑みを、時子(ときこ)は絶望的な気持ちで見返した。 「たぶんそんな仕事は最初からないよ」 自分にできそうな仕事なんて、思い浮かばない。 時子の表情を見て、アリスは頬をふくらませた。 「何を言う。何かしらある」 「ないと思う」 「あるよ。…

『飯盛山城と三好長慶』仁木宏,中井均,中西裕樹,NPO法人摂河泉地域文化研究所

戦国時代、織田信長以前に天下人はいた! そう言われて、特に日本史好きの人なら思い浮かぶ顔があると思います。 でもそうでない人には、誰のことかわからないかもしれません。 天下人という言葉の定義も議論されるところです。 それなので仮に天下人を、日…

『瞬殺猿姫(36) 神戸城での最後のお茶、いただく猿姫たち』

髭面の蜂須賀阿波守(はちすかあわのかみ)は、表情を曇らせた。 「今まで慣れでお主のことをうつけとは呼んでいたが…本当にうつけだったとは」 織田三郎信長(おささぶろうのぶなが)を見据えがら、阿波守はうめいている。 神戸城の二の丸。 西から攻めてき…

『瞬殺猿姫(35) 二重櫓を脱する、猿姫の胸の内』

急がないと、と猿姫(さるひめ)は思った。 いまだ織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)は格子窓に食いついて、外で繰り広げられる戦に見入っている。 傍らでは、すでに蜂須賀阿波守(はちすかあわのかみ)が窓から離れ、身支度を整えていた。 先に城主神戸…

『乗り慣れないUFOに、私は乗ります』

UFO搭乗に至るまでの経緯について。 それについて説明を求めるのは、この場ではご遠慮願えますでしょうか。 私は、話したくないのです。 話すことには労力がいるし、なにより話した私にも聞いた貴方がたにも、災難が及びますので。 その災難とは、命の危険を…

11月11日はポッキー、プリッツ、빼빼로(ペペロ)の日

11月11日は何の日でしょう? メキシコの小説家、故・カルロス・フエンテスの誕生日ですね。 ご存知でした? 代表作"Terra nostra(私たちの大地)"では過去と現代とが繋がり、過酷な歴史が繰り返される世界を描いたフエンテス。 ちなみに日本では江崎グリコ…

『トランプ狂騒の夜、海のこちらで』

トランプトランプ、うるせえ! と、テレビの電源を消しながら、俺は毒づいている。 さっきテレビをつけたら、誰も彼も「トランプトランプ!」とうるさかったのだ。 チャンネルを変えても、トランプトランプ。 どこでも、欧米人の太った中年男が画面に現れ、…

『ムグァグァム島は、親日国!』

空港と言えば聞こえはいいが、広い原っぱの横に粗末なバラック小屋が立っているだけだ。 バラック小屋の壁面には窓が設けてあり、中から人の顔がのぞいている。 小さな平屋の建物だが、あれが空港であり、管制塔代わりでもあるのだろう。 私はバックパックを…

『手間のかかる長旅(088) 職業安定所に突入したアリスと時子』

お寺で、アリスは僧侶に「宗論」を仕掛けたらしい。 時子(ときこ)には宗論が何かはよくわからない。 だが、その響きは何か物騒なものを感じさせる。 テレビ番組の企画で、アリスは、お寺に宗論を仕掛けるように仕向けられた。 アリスにとっては、その経験…

『暴走バス、僕の孤独な戦い』

中に入ったときから、変なバスだな、とは思っていた。 旅先で乗った、路線バス。 車体の後部から乗り込むのだが、中に入るとまず、運転席が車体の後部にあるのが見える。 ちょうど、列車の車掌室のようだ。 大きなハンドルと座席、各種ペダル、シフトレバー…

『瞬殺猿姫(34) ぐうの音も出ない猿姫と三郎』

肩を並べて格子窓から外をのぞきながら、三人は戦慄している。 猿姫(さるひめ)。 織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)。 蜂須賀阿波守(はちすかあわのかみ)。 伊勢の神戸城、二の丸の西の隅に立つ、二重櫓の二階である。 窓の外には、血生臭い光景が広…

お手頃な具材で、自宅タコス

一度、自宅でタコスをつくって食べてみたかったのですよ。 メキシコの定番料理、タコス。 このタコスの生地が、どうも「業務スーパー」が売られているらしいと聞きまして。 買って来ました。 トルティーヤの商品名で売られています。 冷凍製品です。 スペイ…

『陣中、禅寺での美味しい食事』

私は主君と共に、ある禅宗の寺に滞在することになった。 戦の最中である。 軍勢を率いて、我々は隣国の領土に攻め込んだ。 そして我が国との境界近くにある隣国側の寺に、陣を敷いたのだ。 この寺は、平安の昔より続く古刹である。 もとは小さな寺であったの…

『ドン・キホーテの独り言』木村栄一

スペインという国への関心を思い出す度に、何度も読みたくなる本です。 ドン・キホーテの独り言 作者: 木村栄一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2001/06/27 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 『ドン・キホーテの独り言』。 ラ…

ハロウィンの夜、うどんでほうとう

ハロウィンの夜。 ともかくカボチャを食べないといけない、という気持ちになりまして。 冬至とごっちゃになってるんですね。 そのうえで、カボチャグラタンなんてお洒落かも、とは思ったのですがね。 グラタンをつくるのは面倒だったので、「ほうとう」をつ…