狭山池と北条氏の息吹。大阪狭山市の旅
皆様こんにちは。
金比羅系です。
昨日にひき続き今日もいいお天気でしたので、出かけてきましたよ。
今日は大阪狭山市に出かけてきました。
実は今、大阪狭山市にある府立狭山池博物館で、「狭山藩北条氏」という特別展が開催されているのです。
私は日本史好きで北条氏にも関心が強いので見に行ってきました。
狭山池博物館は狭山池のほとりにありますので、狭山池からまず眺めていきましょう。
着きましたぞ。
池の周囲は公園として舗装路が通っていて、歩きやすいです。
ウォーキングに励む人たちの姿も多かったです。
道沿いに梅の木が植えられていますが、花を拝むにはちょっと時期が遅かったみたいです。
まあ何しろ大きな池です。
この写真の中央、遠くの方にこれから向かう狭山池博物館が見えていますね。
博物館に忍び寄りましたぞ。
ポスター貼ってますね。
「狭山藩北条氏」。
これを見に来たのですよ。
中に入りたいので、博物館に侵入してしまいましょう。
建築家の安藤忠雄氏による設計で、完成当初に話題を呼びました、個性的な博物館の建物であります。
水が張られていまして、この水が下の階に滝のように流れ落ちる構造になっています。
不思議な設計です、狭山池側から入って博物館の入口まで、容易には辿りつきません。
姫路城みたいですね。
地階の通路のすぐ脇を水が流れ落ちています。
通路側から見るとなかなか物凄いことになっております。
楽しいです。
通路の先はこのような吹き抜けのホールで、ここの階段を登ればようやく博物館の入口です。
入口までなかなか距離があって大変ですが、エレベーターと段差のないスロープも備わっていますので、車椅子と乳母車の方でも大丈夫ですよ。
博物館内部の常設展では、狭山池の歴史について展示されています。
狭山池は地域の重要な水源として、飛鳥時代に築造されました。
そして奈良時代に行基、鎌倉時代に重源、安土桃山時代に片桐且元、と時代ごとに名だたる人物の手で改修されています。
非常に歴史がありまして、博物館では狭山池の発掘現場から出た遺物など、豊富な展示品が見られます。
入場料無料なのも素晴らしいですね。
そして、今回私のお目当ての特別展、「狭山藩北条氏」展。 狭山藩誕生400年を記念してのものでした。
狭山藩は、1590年に小田原の北条氏が豊臣氏に攻められて滅亡した後、北条一族であった北条氏規が河内国に領地を得たことに由来します。
1616年、その氏規の孫にあたる氏信が、狭山池のほとりに陣屋を築きました。
この年をもって、狭山藩立藩の年とするのだそうです。
以後、明治維新まで狭山北条氏は一万石の大名として存続します。
今回の特別展では、小田原市内で所蔵されている小田原時代の北条氏ゆかりの品、史料などを見学できました。
重要文化財の北条早雲(北条氏の初代)の画像、徳川氏ら他大名から受け取った書状など、いいものばかりでした。
本来なら神奈川県の小田原市にまで出向かないと拝めない品々です。
大阪近辺にお住まいの日本史ファン並びに北条氏ファンの方々には見学を強くおすすめします。
特別展は4月16日の土曜日まで開催されていますよ。
余談ですが、個人的にポイント高かったのは、こんな激シブ狭山藩北条氏下敷きが「ご自由にお取りください」状態だったこと。
北条氏が好きなので、いただいてしまいました。
おそらく数量限定だと思いますので、気になる方はお早めの来館をどうぞ。
北条氏の息吹を感じ取ることができましたので、博物館から出てきました。
狭山藩が立藩から400年なら、狭山池は築造から1400年になるのだそうです。
気が遠くなるような話であります。
そんな偉大な池から離れまして、狭山藩の陣屋の跡を見に行ってみようと思いました。
池を囲む堤から外側に降りたすぐのところに、こんな案内板があります。
住宅地になっています。
昔はさやま遊園という小規模な遊園地も界隈にあったのですが、そちらは2000年に閉園してしまいました。
上屋敷跡にも行ってみましょう。
少し歩きます。
道沿いの土地に、小さな公園がつくってあります。
上屋敷跡。
かつてはこの公園の周囲一帯の土地に陣屋が並んでいました。
家臣たちの住まいに加え藩主である北条氏の御殿もあったそうです。
今日は狭山の地でいろいろと見て、北条氏気分の一日になりました。
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