香港旅行四日目(2)。現代に残る客家の城壁村、錦田吉慶圍(ガムティンガッヒンウァイ)
引き続き、香港は新界の旅を続けて参ります。
屯門(チュンムン)の青山寺(チンサンチー)にお参りした後、山を降りて軽鉄の青雲(チンウン)駅ホームに戻りました。
まだ朝は早いです。
これから、さらに北部の元朗(ユンロン)という街に行くつもりなのです。
そこに「客家(ハッカ)」と言われる中国の民族の、村が残っているそうなんです。
伝統的な、城壁に囲まれた村なんですよ。
軽鉄を乗り継いで、元朗の街に来ました。
この写真だけ見ると、九龍半島南部や香港島と変わらない都会に見えますが。
どことなく、地方都市の雰囲気が漂う街です。
客家の城壁村、錦田吉慶圍(ガムティンガッヒンウァイ)に向かうため。
元朗西バスターミナルに来ました。
ここでバスに乗ります。
ドライバーさんに、ガイド本の錦田吉慶圍の写真を見せて、ここで降りると伝えました。
市街地を抜けて、しばらくのどかな道を走り、目的の場所に着いたようです。
…これが城壁村なのかどうか、とっさに躊躇しました。
しかしドライバーさんが席まで来て「早く降りろ!」とジェスチャーする。
慌てて降ります。
最寄りのバス停は、泰康圍(タイホンワイ)です。
私が着いたときには、激しい雨が降っていました。
慌てて折り畳み傘を取り出して、錦田吉慶圍の入口に走ります。
入口ですな。
わかりにくいですが、入口右手に、ポストのようなコイン投入口があるんです。
気付かずに門をくぐったら、中で雨宿りしていた地元の人らしい女性に会って。
「外でコインを入れてきてください」と英語で言われました。
入場料というか、この城壁村の維持のための寄付なんですね。
日本円で40円だったか50円だったか、わずかな額だったと思います。
コインを投入して、改めて、門をくぐりました。
城壁の中は、狭い空間を最大限に生かした集合住宅が立ち並んでいるんです。
通路の奥に、住民のご先祖様を祀る廟があります。
それにしても雨が酷くて、おちおち散策もできません。
それでなくても、通路の狭い場所なんですね。
ガイド本によると、普段はここに、客家の民族衣装を着たおばあさんたちがいるそうです。
そして観光客に記念写真を撮らせてくれるんですって。
でも私が行ったときには大雨のせいか、おばあさんの影も形もありませんでした。
できれば、お天気のいい日に来たかったですね。
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