台湾旅行二日目(3)。和平島、海角樂園を目指して行く
基隆車站前のバス停から和平島行きのバスに乗り込みました。
和平島は基隆の北岸に接する島で、ちょうど基隆港から外洋への入口に位置しているんですね。
和平島海角樂園はその和平島の北側にあります。
橋が繋がっているので、陸路で行くことができます。
基隆の市街地から郊外へ、坂道をしばらくバス内で揺られた後、「和平島」のバス停で降りました。
私がバスに乗っている間に、また雨が降り出しています。
バス停の近くに、立派な廟がありました。
由来はわかりませんが、立派なものですな。
祀られている神様もわからないながら、外から手を合わせました。
雨が早く止んでくれますように。
和平島海角樂園に向けて、下町の風景の中を行きます。
目的の場所へはこの方角であっているのですが、案内等が乏しいので、途中不安になって脇道に入り込んで迷ってしまいました。
迷い込んだ脇道の先に、天后宮(Tiān hòu gōng)がありました。
こちらは私も由来がわかります。
道教の、航海と漁業を司る女神、媽祖(Mā zǔ)を祀った廟でしょう。
香港に旅した際、この媽祖を祀った天后宮を何度か見かけました。
台湾でも媽祖は篤く信仰されているということです。
香港も台湾も、海に関わって生きる人たちが多い故なのですね。
この基隆天后宮は大きなもので、美しい建築です。
和平島の見所のひとつと言えるでしょう。
内部の意匠も素晴らしいですね。
道に迷う最中、参拝して心が落ち着きました。
道に迷ったおかげで、ここに来れました。
あとは雨が止んで、私の旅路が滞りなく進みますように。
基隆天后宮参拝の後、なんだかんだで最初に降り立ったバス停に戻ってきました。
ここが和平島海角樂園の最寄りのバス停なので、もう一度観光案内の掲示等を見て公園への方角を確認しようと思ったのです。
確認したところ、やはりこのバス停沿いの、最初に歩いていた目抜き通りをまっすぐ進めば着く模様。
行きましょう。
雨足が強くなる中を歩き続け、目的の公園にたどり着いたようです。
最寄りのバス停から遠い!
駐車場の奥に海角樂園の入口があります。
どうせならこの駐車場内に最寄りのバス停をつくれなかったのか、と雨の中を長々と歩いてきた私は思いました。
雨の中を長々と歩くと、そうした愚痴が増えてきます。
この公園、海に接する小山の周辺を廻る形でつくられているのですね。
波の浸食でできた面白い形の岩群というのも、あの小山の向こう側にあるらしいです。
公園内には海を仕切って設けられた珍しいプール型の海水浴場なんかもあるんですが、泳いでいる人はいませんでした。
海も若干荒れています。
この天気で、公園内にいる観光客の姿もまばらです。
海水プールの向こうの海沿いに奇岩らしい風景が見えてきました。
この小山の周囲を迂回して向こう側に行くと、より形の際立った奇岩なり山肌の洞窟なりがあるんだそうですよ。
楽しみですね。
ただ大雨が降って土砂崩れか何かあったみたいで、迂回路は閉鎖されているんですね。
小山の向こう側には行けません。
全部、雨のせいです。
せっかく来たので、見られる限りの奇岩を見ておきます。
本来ならこれらをもっと極端にしたものが小山の向こうで見られたかと思うと、残念であります。
煙る雨雲の下の海辺の風景を、その場に立ち止ってしばらく眺めていました。
自分の将来についてぼんやりと考えました。
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