台湾旅行二日目(2)。基隆車站周辺を散策
台北より北東にある海沿いの街、基隆です。
基隆車站の駅舎から出て参りました。
駅舎前のロータリー、バス停の向こうに、港に停泊している大きなクルーズ船の頭がのぞいていますね。
基隆は古くからの港町であります。
もともと近隣で採掘される石炭の積み出し港として発展し、いまや国際貿易港になっているのですね。
雨が小休止している間に、港の風景を楽しみます。
このまま一日、降らずにいて欲しいものですが。
HOLLYWOODを模したように、KEELUNGの文字が山の上に浮かび上がっています。
基隆で映画産業が盛んだとは私は聞いたことがありませんが、何かあるのかもしれません。
基隆車站のすぐ北側、道路沿いに飲食店が並んでいる界隈があります。
朝からお粥に三明治(Sān míng zhì、サンドイッチ)など、朝食向けの軽食を売るお店が並んでいます。
赤ちゃんをあやす地元の方々の姿もあって、なごみました。
私も何かこの並びで朝食を食べたいと思うのですね。
目をつけた軽食店に入り、カウンター前に立ちました。
壁に貼られたお品書きの「油飯(Yóu fàn)」というのが、なんだかむやみに美味しそうな字面で。
丼に盛られたご飯の上に、お肉とネギか何か乗せた上から脂っこいタレをたっぷりかけた料理だろう、と私は想像したのであります。
いい香りのする飲食店の前を歩いてきて、私も朝から食欲が刺激されております。
カウンター内の店員さんに、油飯を頼みました。
しかし私の発音が悪いのか、何度も聞き返されてしまいます。
私はヨウファン、と言っているのですが、中国語の発音は難しいのですね。
どうあっても通じないので、仕方なくメモ帳とペンを取り出しました。
本日二度目の筆談であります。
油飯と書いて見せると相手にも通じた様子。
「沒有(Méi yǒu)」と返されました。
沒有って「ありません」って意味ですね。
壁のお品書きに書いているのに…すでに売り切れてしまったようです。
美味しそうな油飯の姿を勝手に想像しておなかを空かせていたのに、拍子抜けしてしまいました。
空腹のまま、バス停に参ります。
バス停側から基隆車站の駅舎を撮りました。
壁面に可愛らしいデザインが施されているんですね。
この駅舎は旧駅舎でして、台鐵を利用するには中を通り奥まったところにある新駅舎の方に行く必要があります。
駅としてはもう稼動していませんが、旧駅舎の中にはセブンイレブンの店舗があって、また中に日本統治時代の絵地図の展示もあって目を引きます。
床一面に大きな台湾の絵地図が描かれていて、見ものです。
壁面にはこんな絵地図も。
上の方には台湾だけでなく日本、朝鮮半島、中国大陸の地名も書き込まれています。
基隆から南へ行った台湾北東部の山上には日本の金比羅神社もあった模様です。
今私がいるこの異国の地を、日本が自国の領土として取り込んでいた時代があったのですね。
その頃の台湾がどんな雰囲気だったのか、なんだか想像もつきません。
もっと台湾を知るためにも、今日は基隆界隈を散策して参りましょう。
バス停から、和平島海角樂園(Hé píng dǎo hǎi jiǎo lè yuán)という場所に向かいます。
そこは海辺にある公園で、波の侵食を受けて面白い形になったたくさんの岩を見ることができるんだそうです。
バス停でバスが来るのを待つ間、私は朝食代わりの菓子パンを食べます。
あらかじめ、基隆車站内のセブンイレブンでおやつとして買っておいたのです。
統一麺包(Tǒng yī miàn bāo)というブランドの芝麻肉鬆派司(Zhī ma ròu sōng pài sī)というパンでした。
以前、香港のセブンイレブンで買って食べた菓子パンがとても美味しかったので、台湾の同種のパンにも期待するところが大です。
日本で言うところのでんぶですね、細かくほぐして味付けしたお肉が入っています。
ゴマも入っていて、風味がいいです。
パン生地はデニッシュでした。
先ほど台湾らしい油飯の朝食を食べ損ねたので、今回はこのお肉パンで我慢しますよ。
台湾では地下鉄、路線バスなど各種交通機関での飲食は禁止されていますので、バスに乗り込む前に食べておかないといけません。
目的のバスが今にもやって来そうな雰囲気を感じたので、菓子パンを急ぎ気味にいただきます。
なかなか美味しいパンでした。
しかし食べ終わった後、実際に和平島行きのバスが来るまでは、しばらく時間がかかりました。
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