2019-01-01から1年間の記事一覧
両国公園の南を「馬車通り」なる通りが通っています。 この馬車通りを東に少し歩くと、すぐ南北に走る国道463号線にぶつかります。 この463号線の向こう側は、「墨田区緑」になっています。 463号線を境にして両国の町と緑の町とが分かれているのですね。 私…
時子(ときこ)たちと同じバスから降りた年輩の女性たちが、ぽつぽつと間隔を置いて如意輪寺があると思しき方へ車道の勾配を登っていく。 六人はその後に続いた。 「何これ、結構歩く流れじゃないだろうね」 歩きながら、美々子(みみこ)は小さな声で懸念を…
では行って参る、と二人は茶店から出て行こうとする。 「三郎殿、どこへ?」 猿姫(さるひめ)は慌てて縁台から立ち上がりかけて、背中の痛みに耐えかねて再び後ろに尻餅をついた。 蜂須賀阿波守(はちすかあわのかみ)が駆け寄って彼女の肩を押さえる。 「…
引き続き、忠臣蔵テーマの旅に戻ります。 JR品川駅から電車に乗って、両国駅まで。 以前にも一度、両国観光には来たことがあるんです。 もう十年近く前ですがね。 駅構内からもう相撲推しで掛かって来てるんですね。 圧力があります。 観光客も多いです。 駅…
東禅寺からしばらく歩いて、品川駅前です。 品川駅前ってこんな感じなんですね。 今まで東京には何度となく来ているのですが、いつも東京駅ばかりを旅の基点にしていて。 品川駅前に来たのはこれが初めてです。 品川駅の西側、高輪口です。 人通りは多いので…
茶店の奥から、彼女が漏らすうめき声がわずかに聞こえた。 織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)は、思わず唇を噛む。 床机に腰掛けて、苦々しい顔でいるのだった。 背中を刺されて負傷した猿姫(さるひめ)。 彼女を、三郎は仲間の蜂須賀阿波守(はちすか…
高輪大木戸跡近くの、泉岳寺の交差点まで来ました。 この交差点から緩い勾配を登っていきます。 門前まで来ました。 曹洞宗の寺院、萬松山泉岳寺。 朝の7時からもう開門しているということです。 慶長17年(1612年)に徳川家康によって、かつての主であった…
東京旅の二日目、港区芝は田町駅界隈で朝を迎えております。 この界隈から歩いて、南の泉岳寺まで行きたいんですね。 ただその前に、田町駅の近くにあるという「水野監物邸跡」が見たかったのです。 「大監物」の官位を授かっていた大名で幕府の老中、水野忠…
せっかく早稲田大学の近くに来たので、ちょっとだけキャンパスを拝んでいきたいと思います。 予備校が多いからなのか?早稲田の学生さんだけでなく、高校生の姿もよく見かける早稲田通り沿いですね。 ところで夜の写真を撮っていて、光源を撮ると必ず上の写…
早稲田燈幻郷が素晴らしかった甘泉園公園。 でもいつまでもいられないので出ましょう。 甘泉園公園と早稲田大学キャンパスとの間を通る道に出られます。 甘泉園公園の南側に隣接する水稲荷神社にもお参りしていこうと思ったのです。 その神社の参道入口には…