東京旅行三日目(6)。神保町でお昼。馬子禄の牛肉面は黒酢を是非に
靖国神社を後にしまして、目の前に下り勾配の九段坂です。
靖国神社参拝中はある種の緊張感で気が張っていました。
緊張感がなくなると、おなかが空きますね。
これから九段坂を降りて、東の神保町界隈に歩いていきます。
神保町で昼食にする予定であったのです。
やっぱり、お目当てのお店があってですね。
休日の神保町は、古本まつりの最中でした。
老若男女で結構な混雑です。
そして、今回のお目当てのお店がここです。
蘭州拉麺の馬子禄(マーズルー)です。
蘭州拉麺って人気だそうで、でもまだ食べたことがなくて、気になっていたんですね。
この馬子禄ってお店は本場中国、甘粛省の州都蘭州市で人気を誇る老舗なんだそうですよ。
この神保町のお店が日本第1号店だということです。
日本第1号店の響きに弱い私です。
お店の前に行列が出来ていまして、30分ばかり並んだ末の入店でした。
お店の内装は中国の高級飲食店がこんな具合なのだろう、と思わせる落ち着いた雰囲気になっています。
自販機で食券を買って、テーブルに座ります。
麺の固さ等も自販機で選べます。
お茶のグラスのデザインも洗練されていますな。
お茶自体も中国茶というんでしょうか、日本のお茶とは違った苦味のある味ですね。
名物の牛肉面をいただきましょう。
880円といいお値段です。
しかしいい香り。
スープ、麺、牛肉、大根、香菜とシンプルな成り立ちながら。
出汁の効いた自然な旨味のスープにラー油の刺激が加わり、しみじみ美味しい一品でした。
日本のラーメンとうどんの中間に位置する存在感と言っていいでしょう。
ところで、私の隣のテーブルには中国人らしい男性客が座っていまして。
店員さんに「黒酢はありませんか、蘭州のお店なら黒酢は必須です」と訴えて、黒酢を持って来てもらっていました。
それを見ていて、私も気になってきたのです。
黒酢を入れたらそんなに味が変わるものなのかな、と。
それで私もお店の人に頼んでみました。
テーブルの上には常備されていませんが、店員さんに頼むと持って来てもらえます。
黒酢のポットです。
私も牛肉面のスープに適量垂らして、味わってみました。
なるほど、黒酢を入れるのと入れないのとでは香りと味わいが段違いです。
若干の甘味と酸味が加わることで、スープに奥行きが出るのですね。
もとから美味しいスープでしたけれど、黒酢を入れるとより美味しいです。
まずは黒酢無しでいただいて、途中で加えて味の違いを楽しむのもいいですね。
読者の皆様が馬子禄に入る機会には、忘れずに黒酢を頼んでみて欲しいと思います。
価格:413円 |