鹿の国、奈良。鹿を触る旅(2)。ひがしむき商店街でオムライス。賑わう興福寺。鹿を眺める

佐保川を越えて。

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この先の新大宮駅で電車に乗り、奈良駅へ。

一瞬の電車旅でした。

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奈良駅構内には味わい深い顔をしたキャラクターもいます。

せんとくん(遷都君)」でしたか。

奈良の地に再び天皇をお迎えしよう、という過激な政治思想を体現するイコンでありましょう。

賛同したい気持ちもありますが、今回は観光目的で来ていますので通り過ぎます。

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近鉄奈良駅前であります。

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駅前の噴水の上には奈良時代の僧、行基(ぎょうき)像が立っています。

和泉国、現在の大阪府堺市の出身。

全国で自ら先頭に立って幾多の土木事業を成してきた偉人です。

日本全国に行基建立の寺院、ため池、橋などが残っています。

そして行基は、奈良の東大寺造営の責任者でもありました。

奈良公園の入口である奈良駅前に像が立てられるぐらい、奈良に貢献した僧…ということが言えるかもしれませんね。

 

一度奈良公園界隈に入ってしまうと食事を摂れる場所が少ないのです。

近鉄奈良駅前の商店街でお昼を済ませるのがいいです。

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駅前のアーケード商店街「ひがしむき商店街」には飲食店始めお店が並んでいて、人通りも多いです。

外国人観光客も多いです。

ここで私もお昼にしましょう。

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刀剣販売店下の地下階にある喫茶店、「おしゃべりな亀」。

やっぱり猫が好き』的な90年代テイストを感じさせる店名に引き込まれます。

オムライス等、洋食メニューが豊富なお店のようで、魅力的であります。

引き込まれました。

オムライス、いいですね。

 

店内は満席なので、少々待ちます。

入ると中は日本人客以上に外国人客が多く、従業員の方々は英語での接客をこなしているのでした。

商店街の飲食店でも特に手頃で面白そうなお店なので、外国人観光客も引き寄せられるのですね。

奈良公園の手前にして、国際的観光地の片鱗を感じます。

メニューは豊富で、組み合わせなど細かな調整もできるようになっていました。

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ロースポークカツオムライスが単品で880円。

大きなお皿で提供されます。

コーラをお願いしてドリンクセットは150円増し、総計1030円です。

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上にまぶすソースも何種類か選べて、私はカレーソースを頼みました。

表面さくさくで中は柔らかいロースポークカツに柔らか卵のオムライス、甘口のカレーソースまで。

美味しいものを集めた一品を夢中で食べました。

サラダ多めなのも有り難いです。

大の男が食べてちょうどいいぐらいの多め量でした。

私はこれから長距離を歩くつもりなので、がっつり食事がいいのです。

美味しくいただきました。

 

量たっぷりの食事を終えて満足したので、散策を始めます。

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商店街沿いに親愛幼稚園があります。

内部が見学できるということなので、敷地内にお邪魔します。

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奈良基督教会の礼拝堂が立っていて、国の重要文化財に指定されているということです。

日本聖公会に属する、珍しい和風建築の教会なのですね。

1930年に建てられたそうです。

外から手を合わせました。

聖公会は、大阪だとかつての川口居留地を拠点として布教にあたっていました。

それで大阪でも聖公会のレトロな礼拝堂を時々目にします。

その聖公会の、和風の礼拝堂とは。

奈良の土地柄に配慮した建築だったのかもしれませんね。

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いったん商店街に戻って、奈良公園方面に行きます。

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ここも商店街沿いの坂道です。

ここを上ると、興福寺の境内に出るそうです。

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興福寺境内と言えば五重塔の眺めが目玉です。

興福寺藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の夫人によって山背国(現在の京都府)に建立された山階寺が起源であり、平城宮遷都と共に現在の地に移されたということであります。

藤原氏の氏寺であります。

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これまで来たときには気にしたことがありませんでしたが、この南円堂。

大きくて独特の形状で、結構な印象の強い外見です。

焦ってカメラのレンズに指がかぶってしまいました。

南円堂は、藤原北家藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)によって建立されたそうです。

藤原北家は、鎌足の孫たちである藤原四兄弟の時代に分かれた藤原四家のうちの一家で、藤原氏でも特に栄えた家系です。

冬嗣は藤原氏初代の鎌足から数えて6代目。

彼は朝廷の最高職である太政大臣にまで登り詰めており、全ての藤原氏の長である「藤氏長者」の立場にありました。

立派な南円堂の建立を見ても、権勢があったことがうかがわれます。

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お堂の傍におびんずる様が座していますが、撫でられません。

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なかなかの眼光を受けて、ひるみました。

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中金堂は今年落慶の予定なんですね。

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仏塔が立っていて、中国人を中心に外国人観光客も多い。

先の上海旅行で行った龍華寺に状況が似ていて、既視感がありました。

 

興福寺の境内を抜けて、奈良公園へ。

鹿です。

今回、鹿を目当てに私は奈良まで来てるわけでもあるのです。

お寺はあくまで二の次です。

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木立の間に、鹿。

美しい姿をしていますね。

ここまで来た甲斐があった、と鹿を目にした瞬間に思いました。

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ただ鹿には攻撃性もあって、人を噛んだり体当たりしたり、角で突きかかってくる場合もあります。

そこは常に人間側も警戒していないといけないのですね。

警戒しつつ可愛がるという高度なバランス感覚が求められます。

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奈良公園内は緑が多く、そこかしこにいる鹿も目の保養ですし、歩いていて気持ちが落ち着いてきます。

観光客の多さも気になりません。

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立派な角の鹿は、近寄るのがためらわれます。

奈良では、鹿は春日大社の神のお使いだと考えられています。

鹿目当てに来た今回はこれから、その春日大社にお参りします。

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